エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1027
2021.07.25 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
「CrystalDiskMark 8.0.1」でも圧縮率の影響を確認していこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択して計測を行った。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」でチェックしたシーケンシャルアクセスはもちろん、ランダムアクセスでも大きな差は見られず「HyperDisk X」シリーズに内蔵されているSSDは圧縮率の影響を受けないようだ。そこで、以降のテストは「デフォルト (ランダム)」に絞って行うことにした。
続いて「CrystalDiskMark 8.0.1」を使い、データサイズによる性能の違いを中心に確認していこう。なおデータサイズは16MiB、1GiB、64GiBの3種類を選択して検証を行った。
【16MiB(MB/s)】 | 【16MiB(IOPS)】 |
【1GiB(MB/s)】 | 【1GiB(IOPS)】 |
【64GiB(MB/s)】 | 【64GiB(IOPS)】 |
シーケンシャル読込は最高1,068MB/sec、書込は最高1,009MB/secで、いずれも公称値を上回るスコア。インターフェイスの限界に近い性能で、これ以上のパフォーマンスを望むなら、USB3.2 Gen.2×2やThunderbolt 3/4に対応するSSDを使うしか無いだろう。またランダムアクセスも読込が約54,500 IOPS、書込が約60,404 IOPSで、SATA3.0(6Gbps)SSDと同等クラスの転送速度が期待できる。ただし、書込についてはデータサイズが大きくなるに連れてスコアが低下しており、ややサイズの大きいデータを苦手としているようだ。
次に「ATTO Disk Benchmark 4.00」でもシーケンシャルアクセスの性能をチェックしておこう。
【ATTO Disk Benchmark 4.00】 |
「CrystalDiskMark 8.0.1」に比べて低めに出ることが多いベンチマークだが、シーケンシャル読込は最高1,020MB/sec、書込は最高920MB/secで、こちらも公称値を上回る良好なスコア。データサイズについても256KB以降は大きく落ち込むこともなく、転送も比較的安定している。