エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1029
2021.07.28 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
フロントのイルミネーション機能から、魅せるPCケースが主たるコンセプトである事は間違いない。多くのPCケースがそうであるように、左側面にはRGB LED内蔵パーツを美しく露出できる4mm厚の強化ガラス製サイドパネルが装備されている。画像でみるよりも透明度は高く、さほど色は入っていないように思える。サイズは実測で幅約430mm、高さ約475mmで、上下辺の縁はスチール製のプレートが装着されていた。
シャーシへの固定は上部2箇所でジュラコンキャッチ式を採用し、下部は引っ掛けるだけ。さらに左上部の折り返し部分のネジ穴を利用し、ハンドスクリュー1本でシャーシにネジ留めを行う |
なお右サイドパネルは密閉型のいわゆるソリッドパネル仕様。シャーシには背面上下2箇所の脱落しないハンドスクリューでネジ留めを行う。なおパネルサイズは実測で幅約430mm、高さ約445mmだった。
今度は背面に回り込み、リアパネルを見ていこう。まず最上段右手には、アドレサブルRGB LEDを内蔵する標準120mmファンが確認できる。今回は右手に発光状態の画像を並べてみたので、イメージできるだろう。その左手の開口部はマザーボードのバックパネルの定位置。中段は左が拡張スロットで、右手の空きスペースは通気孔仕様として無駄なく利用されている。そして最下段の最も大きなカットは、ボトムマウントの電源ユニット搭載スペースだ。このように背面から眺める限り、「MasterBox 540」はオーソドックスな構造のミドルタワーPCケースである事が分かる。
ボトム面もいたってシンプルだった。本体を逆さまにして観察すると、四隅の台座はプラスチック製で、設置面には実測約10x55mmの滑り止めゴムを装着。また背面寄りの電源ユニット搭載エリアは通気孔で、防塵フィルタ(実測約120x150mm)が装備されていた。固定方法は最もコストの掛からないツメによる引っ掛けるタイプ。”メンテナンス性も良好”と書きたいところだが、実際に組み込んだ後に取り外す作業は面倒なはず。ここはスライド着脱式にすべきだろう。なお台座の高さは実測で約20mm。この数値分、設置面とボトムパネルの間に空間を作り出している。
インシュレーター(台座)は外装と統一感のあるデザインで成形 | 防塵フィルタは底面に引っ掛けるタイプ。検証中は何度も服に引っかかり、外れてしまった |