エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1030
2021.07.30 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続いての検証は、定番のストレステストである「OCCT」の最新バージョンを実行する。CPUとグラフィックスカードの両方に強力な負荷をかける「電源」プリセットを選択、先ほどと同様に30分間動作させ、その際の挙動を見ていこう。
テスト中の最大消費電力は595W。ちょうど「AIDA64」からストレージのロード分を引いた程度で、やはり約70%の強い負荷がかかっていた。
12Vのグラフ波形は、「AIDA64」からやや落ち着いた印象。変動幅も「AIDA64」と最大値と最小値がまったく同じになるなど、極めてよくコントロールされている。テスト中は概ね11.986~12.038Vを行ったり来たりといった具合で、電圧変動が限られた範囲内に収まっている点はさすが。全体の変動幅も2%未満であり、「DAGGER PRO 850W」の優れた信頼性が窺える。
グラフィックス面における高負荷環境での動作をチェックするため、次は3Dベンチマークソフトの定番である「3DMark」を実行する。DirectX 12に対応した4Kストレステストの「Time Spy Extreme Stress Test」をチョイス、これまで同様に30分間に達するまで繰り返しテストを行った。
なお消費電力は、先ほどの検証からやや落ち着いて最大510Wだった。850Wの「DAGGER PRO 850W」にとっては60%程度で、ゲームプレイなど一般的な負荷を想定した際は、このくらいが現実的と言えるかもしれない。
12Vのグラフ波形を見ていくと、先ほどの「AIDA64」のように微細な変動が連続して続いているのが分かる。計測値も12.038V/11.986V/11.933Vの3パターンが目まぐるしく切り替わり、だいぶ電源が頑張っているという印象だ。
ただし電圧変動の最大・最小値は、これまでのテストとピタリ同じ。全体で2%未満の変動に収まっているほか、異なるテストでもまったく同じ範囲でブレなく動作している点はお見事と言える。