エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1031
2021.08.01 更新
文:藤田 忠/撮影:松枝 清顕
「3DMark」を利用したベンチマークテストの最後は、APIにDirect X11を使った「Fire Strike」だ。テストプリセットは解像度1,920×1,080ドットの「Fire Strike」、2,560×1,440ドッドの「Fire Strike Extreme」、3,840×2,160ドットの「Fire Strike Ultra」で行っている。
1世代前のAPIだが、多くのゲームタイトルに採用されているDirect X11。フルHD解像度では、Graphics scoreが36,000ポイント台の優秀な結果を出している。4K解像度でも同様で、10,000ポイントには届かないが、スコアは9,000ポイント台を維持している。
「3DMark」のベンチマークテスト全体を通して、「Extreme Performanceモード」がスコアを伸ばしているが、「GAMINGモード」との差は1%程度となっている。
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークとゲームタイトルを使ってパフォーマンスをチェックしていこう。手始めは定番MMORPG「ファイナルファンタジーXIV」だ。ベンチマークにはこれまで使ってきた「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」に加えて、11月23日発売される拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」に対応する「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」を実行している。グラフィック設定は「最高品質」で、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドッド、3,840×2,160ドットの3種類で行っている。
両ベンチマークのスコア傾向は同じになっているが、「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」は8×3の総勢24人で挑むアライアンスレイドなどの高負荷コンテンツに合わせて、各種指標のスコアー値が変更され、これまでの7,000ポイント以上だった”非常に快適”が、15,000ポイント以上になっている。
敵味方のエフェクトが飛び交うアライアンスレイドのエンドコンテンツでは、負荷が高まるが、フルHD、WQHD解像度では20,000ポイントを超えている。ベンチマーク中の平均フレームレートも、多くのゲーミング液晶で採用されているリフレッシュレート144Hzでの高駆動プレイを実現できる144fpsオーバーを記録していた。4K解像度は15,000ポイントを切っているが、平均フレームレートは80fps台と60fpsは超えていたので、レイド戦などの高負荷時のみ画質設定を落とすことで、快適なプレイを狙えるだろう。また、「3DMark」と同じく、「Extreme Performanceモード」が「GAMINGモード」から、1%程度スコアを伸ばしている。