エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1033
2021.08.06 更新
文:撮影:松枝 清顕(解説)/ 検証セッション:池西 樹
次にAMD Ryzen 5000シリーズのフラッグシップモデルRyzen 9 5950Xを使いチェックしていこう。現行最高峰のコンシューマ向けCPUに対してどのような冷却性能を発揮するのだろうか。
AMD Ryzenシリーズ最上位のRyzen 9 5950X。16コア/32スレッドのコア数を実現するため2基のCCDを搭載。CCD 1基のRyzen 7 5800Xよりは発熱が分散するため温度は低めに出る傾向がある |
「OCCT 9.0.2」は、途中2回70℃を超えることがあるものの、それ以外は約60℃で安定している。また消費電力が約15W増える「CINEBENCH R23」でも66~69℃で推移し、一度も70℃を超えることはなかった。CPUクロックも「OCCT 9.0.2」はベースクロックから+1.1GHzの4.60GHz、「CINEBENCH R23」でも+0.55GHzの約3.95GHz前後まで上昇しており、ブースト機能もしっかりと効果を発揮している。
ファンの回転数は「OCCT 9.0.2」が980rpm前後、「CINEBENCH R23」が1,050rpm前後で、冷却性能にはまだ余力が残されている。ノイズレベルも35.2dBAと37.1dBAで、静音性も良好。Ryzen 9 5950Xと「AS500 PLUS WH」を組み合わせることで、ハイパフォーマンスながら静音性にも優れるPCを構築することができる。