エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1037
2021.08.12 更新
文:藤田 忠/撮影:編集部・松枝 清顕
メモリクロックがパフォーマンスに影響しやすいAMD Ryzen。「X570S UD」は組み合わせるCPUで対応クロックが異なるが、最高5,100MHzの高クロックメモリに対応している。メモリスロットはデュアルチャネル対応のDDR4x4本で最大128GBまで増設できる。
メモリスロットはブラックカラーで統一。CPU側からDDR4_A1/A2/B1/B2の並びになる |
メモリクロックはXMPプロファイルの読み込みのほか、手動で倍率やクロックを指定できる |
拡張スロットはPCI-Express4.0/3.0(x16)×1本、PCI-Express4.0/3.0(x2/x16形状)×1本、PCI-Express4.0/3.0(x1)x2本の計4本。PCI-Express4.0(x16)スロットは、すべてのビデオメモリにCPUからアクセス可能にするAMD「Smart Access Memory(SAM)」こと、「Resizable BAR」機能をサポートしている。対応GPUのAMD Radeon RX 6000シリーズや、NVIDIA GeForce RTX 3000シリーズのパフォーマンスを最大限引き出すことができる。
拡張スロットは計4本を搭載。PCI-Express4.0/3.0(x16)スロットは、Ryzen 5000/3000シリーズ搭載時のみ、PCI-Express4.0で動作する |
PCI-Express4.0/3.0(x16)スロットには、重量級グラフィックスカードを組み込んだ場合も、スロットが破断しにくい「Ultra Durable PCIe Armor」を採用 | SAM(Resizable BAR)のBIOS設定項目「Re-Size BAR Support」はデフォルトで、Autoになっている |
対応するグラフィックスカードを搭載していれば、とくに設定は不要。プロパティ「リソース」に「大容量メモリの範囲」があれば有効になっている。また、「GPU-Z」の下部の「Resizable BAR」からも確認可能だ |
「X570S UD」は、最大16レーンのPCI-Express4.0を備えているAMD X570チップセットを採用するため、3基のM.2スロットはいずれもPCI-Express4.0をサポートしている。CPUソケット直下はCPU直結で、残りの2基はチップセット制御。CPU直結のM.2スロットには、アルミニウムヒートシンク「M.2 Thermal Guard」を標準装備している。
ピーク7GB/secの実行速度を発揮するPCI-Express4.0(x4)インターフェイス対応のNVMe M.2 SSDを安心して使える「M.2 Thermal Guard」を装備 | CPU直結のM.2スロットは、ソケット部に剛性を高めるメタルカバーを採用 |
アルミニウムヒートシンク。熱伝導シートを標準で備わっている | 残りのM.2スロットは、PCI-Express4.0/3.0(x4)、PCI-Express4.0/3.0(x4)ならびにSATA3.0(6Gbps)に対応する |
6基のSATA3.0(6Gbps)ポートを装備。RAID 0/1/10を構築可能 |
ゲーミングの大事な要素になるオーディオ機能。「X570S UD」はゲーミング向けではないが、Realtek製「ALC897」をベースにした7.1chサラウンド対応オーディオ回路を搭載。さらに基板レベルで独立した回路設計や、日本ケミコン製のオーディオコンデンサを採用することで、高音質・低ノイズを実現している。
コストを抑えつつ、高音質、低ノイズを目指した回路設計がなされている | オーディオコントローラは、おなじみのRealtek製で、7.1chサラウンド対応の「ALC897」を採用 |
基板裏面。オーディオ回路が基板レベルで分離されている |