エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1037
2021.08.12 更新
文:藤田 忠/撮影:編集部・松枝 清顕
テストセッションの最後は軽く、CPUパフォーマンスを計測してみることにした。ベンチマークには、「CINEBENCH R15」「同 R20」「同 R23」の3種類を使用している。
また、消費電力も計測を行っている。10分間なにもしなかった際をアイドルと、「CINEBENCH R23」実行中を高負荷時としている。計測には、ラトックシステムのWi-Fiワットチェッカー「RS-WFWATTCH1」を使用している。
「CINEBENCH R15」の結果 |
「CINEBENCH R20」の結果 |
「CINEBENCH R23」の結果 |
「CINEBENCH」シリーズのスコアは、データベースとの比較では下回っているものの、定格運用のRyzen 7 5800Xとしては妥当なスコアだろう。消費電力は高負荷時でも200W程度に収まっている。
発表されているGIGABYTE「AMD X570S」シリーズのなかではエントリーに位置付けられる「X570S UD」。3基のM.2スロットのうちヒートシンクは1基のみになる点や、ゲーミング向けマザーボードのAORUSシリーズと比べるとコストダウンが図られているオーディオ周り、8pin仕様のEPS12V電源コネクタといった、価格相応の点も確かに見受けられる。しかしさまざまな用途で使える機能と必要十分なインターフェイスを備えている点は好印象。次世代AMDプラットフォームの登場まで、安心して使える1枚と言えるだろう。
協力:日本ギガバイト株式会社