エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1039
2021.08.16 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
PLEXTOR「M10P」シリーズ PX-2TM10PY 実勢売価税込46,000円前後(2021年7月2日発売) 製品情報(PLEXTOR/株式会社アユート) PX-2TM10PG 実勢売価税込43,000円前後(2021年7月2日発売) 製品情報(PLEXTOR/株式会社アユート) PX-2TM10PGN 実勢売価税込42,000円前後(2021年7月2日発売) 製品情報(PLEXTOR/株式会社アユート) |
SSDの老舗ブランドPLEXTORから、待望のPCI-Express4.0(x4)対応NVMe SSD「M10P」シリーズが登場した。コントローラには、元Marvell Technologyの最高技術責任者であるZining Wu氏らが立ち上げたファブレス企業InnoGritの「Rainier」を採用。製造プロセス12nm FinFETで製造されたクライアント向けの最新ハイエンドコントローラで、最大8GBの大容量キャッシュや、8chのNANDアクセスに対応。これにより7,000MB/secを超える高速アクセスが可能になるという。
これまでPLEXTORのNVMe SSDで採用されていたMarvell製ではなくInnoGrit製コントローラを採用する |
さらに高品質で、アクセス速度にも定評のあるキオクシア3D NANDフラッシュ「BiCS」や、アクセス速度を高めるSLCキャッシュバッファ「PlexNitro II」を組み合わせることで、従来モデルから最高2倍という高速なデータアクセスを可能にしているワケだ。
NANDフラッシュには、PLEXTORブランドおなじみのキオクシア3D NANDフラッシュ「BiCS」を採用 |
その他、高速転送時でもデータの整合性を維持することができるエラー訂正機能「TrueProtect」や、長期間安定したパフォーマンスを維持する「TrueSpeed」などおなじみの機能も搭載。またプロフェッショナルユースを想定した環境で読込/書込のシミュレーションを行う厳格な品質テスト「Plextor耐久テストメカニズム」を実施することで、MTBF250万時間以上という高い耐久性・信頼性を実現している。
製品ラインナップは、これまでと同じ大型ヒートシンクを標準装備したHHHLフォームファクタモデル「M10PY」、ヒートシンクを標準装備したM.2 2280モデル「M10PG」、ヒートシンク非搭載のM.2 2280モデル「M10PGN」の3シリーズで、容量はいずれも512GB、1TB、2TBがラインナップする。
またスペックは容量によって異なるが、今回検証をする2TBモデルは、いずれもDRAMキャッシュがDDR4 2GB、公称転送速度がシーケンシャル読込最高7,000MB/sec、書込最高5,000MB/sec、ランダム読込最高650,000 IOPS、書込最高550,000 IOPS。書込耐久性は1,280TBWで、製品には5年間の長期保証が提供される。