エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1041
2021.08.21 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ASRock「Radeon RX 6600 XT Challenger D 8GB OC」(型番:RX6600XT CLD 8GO) 市場想定売価税込57,970円(2021年8月12日11:00発売) 製品情報(ASRock) |
現状最もユーザーの多い、フルHD環境をターゲットに投入されたAMDの最新ミドルレンジGPU「Radeon RX 6600 XT」。WQHDをターゲットにしている兄貴分であるRadeon RX 6700 XTに比べると、コンピュートユニットは約2割、ビデオメモリは3割強、Infinity Cacheは6割強と大幅に削減されている。
一方、動作クロックはゲームクロックが2,359MHz、ブーストクロックに至っては「RDNA 2」アーキテクチャの中でも最高となる2,589MHzに設定され、フルHD解像度であれば高リフレッシュレート環境でも快適な動作ができるという。
そんなRadeon RX 6600 XTを搭載するグラフィックスカードが、今回の主役である「Radeon RX 6600 XT Challenger D 8GB OC」だ。ASRockのメインストリームライン「Challenger」シリーズに属する製品で、VGAクーラーにはエアフローを高めた「ストライプアキシャルファン」によるデュアルファンクーラーを採用。さらにイマドキのグラフィックスカードでは定番とも言えるセミファンレス機能にも対応する。
イルミネーション機能はなく、落ち着いたデザインの「Radeon RX 6600 XT Challenger D 8GB OC」。冷却システムは「ストライプアキシャルファン」によるデュアルファンクーラーを搭載 |
また各フェーズ最大50Aの連続電流を制御できる「Dr.MOS」や、飽和電流を最大3倍に高めた「プレミアム 90A パワーチョーク」など、「Super Alloy」準拠の厳選されたパーツを使用することで、信頼性や耐久性を確保しているワケだ。
本体と同じ、ブラックを基調にした落ち着いたデザインのパッケージ。サイズは実測で幅360mm、奥行き217mm、厚さ64mmで、ミドルレンジグラフィックスカードとしては標準的 |
コアクロックはベースクロック2,000MHz、ゲームクロック2,382MHz、ブーストクロック2,593MHzのファクトリーオーバークロック仕様。その他、メモリスピード16Gbps、メモリバス幅128bit、ビデオメモリはGDDR6 8GB、バスインターフェイスはPCI-Express4.0(x8)。補助電源コネクタは8pinx1、推奨電源容量は500Wとされ、電源ユニットについてはミドルレンジらしくかなりハードルが低いのも特徴だ。
「Radeon RX 6600 XT Phantom Gaming D 8GB OC」 | 「Radeon RX 6600 XT Challenger Pro 8GB OC」 |
なおASRockからは、上位のモデルとして3連ファンクーラーを採用する「Radeon RX 6600 XT Phantom Gaming D 8GB OC」と「Radeon RX 6600 XT Challenger Pro 8GB OC」も発売中。省スペースよりも冷却性能や動作クロックを追求したい場合にはこれらのモデルをチョイスするといいだろう。