エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1042
2021.08.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi/撮影:pepe
MSI「Optix MAG342CQR」 実勢価格税込69,800円前後(2021年8月現在) 製品情報(MSI) |
MSIのゲーミング液晶ディスプレイといえば曲面対応モデルを思い浮かべる人が多いだろう。実際にWEBサイトの製品情報を覗いてみると、30製品以上のラインナップが確認できる(2021年8月現在)。メーカー担当者も「2017年の市場参入以来、ずっと注力しているのが曲面液晶ディスプレイ。今後はフラットタイプのラインナップも強化しつつ、引き続き魅力的なモデルを提供したい」と語る。
過去の撮って出しレビューでも27型フルHDの「Optix MAG272C」や、29.5型WFHDの「Optix MAG301CR2」を取り上げたが、いずれも完成度の高いモデルだったのは記憶に新しいところだ。
今回レビューする「Optix MAG342CQR」は、曲率1500RのVAパネルを採用した34型ゲーミング液晶ディスプレイ。解像度は3,440×1,440ドット(UWQHD)のウルトラワイドサイズで、一般的な16:9の液晶よりもさらに幅広なアスペクト比21:9の表示領域は、ゲームでの視野が広がることはもちろん、普段使いでもマルチタスクの作業効率が向上するというのが最大のセールスポイントだ。
ゲーミングに重要なリフレッシュレートは144Hz(DisplayPort接続時)、応答速度1msの高速描画をサポート。ティアリングやスタッタリングを抑える「Adaptive Sync」、画面のチラつきを抑え長時間の使用でも疲労を軽減する「アンチフリッカー機能」、露出を抑えながら暗部を持ち上げ視認性を高める「ナイトビジョン」のほか、本体背面にはイルミネーション機能「Mystic Light」を備える。
その他、輝度は300cd/㎡で、最大表示色は約10億7,300万色、コントラスト比4,000:1。色域はデジタルシネマ向けのDCI-P3を92.57%、一般的なデジタルデバイスで広く使用されるsRGBを97.1%、Adobe RGBを94.64%カバー。インターフェースは、DisplayPort 1.4 x1、HDMI 2.0 x2、ヘッドホン出力 x1を備えている。
ちなみに「Optix MAG342CQR」は昨年登場した「Optix MAG342CQRV」の上位モデルという位置づけ。曲率1500RのVAパネルを採用した34型の製品だが、弱点だったリフレッシュレートが100Hzから144Hzに向上しているほか、コントラスト比が3,000:1から4,000:1、輝度が250cd/㎡から300cd/㎡にそれぞれ引き上げられている。