エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1043
2021.08.25 更新
文:撮影・こまめ
キーボードはテンキーなしの日本語配列。英数字キーの位置には違和感はないが、Enterキー周辺がやや特殊だ。特に「¥」キーと「\」キーが小さく、プログラミングなどで記号を多用する人にはやや違和感があるかもしれない。さらにEnterキー右隣に特殊キーが縦に並んでいる。
Enterキー周辺の配列。一部の記号キーが小さいほか、Enterキー右側に特殊キーが縦に並んでいる |
キーボードは著名なゲーミングデバイスブランド「SteelSeries」製だ。MSI初採用の「Mini LED SteelSeries Per-Key RGB」で、従来製品より明るく色鮮やかなバックライトが特徴。個々のキーに異なる色を割り当てができる。さらに標準収録ユーティリティ「SteelSeries Engine 3」で色や発光パターンを変更できるほか、キーバインドの設定も行なえる。
個々のキーに光を設定できるPre-Key RGBバックライト | バックライトの色や発光パターン、キーバインドなどを設定できる「SteelSeries Engine 3」 |
キーピッチは実測で19mm、キーストロークは平均1.23mmだった。キートップは16.3mmと大きく、間隔も十分なので打ち間違いが少ない。キーストロークは標準値の1.5mmよりも浅いが、押した瞬間のクリック感が固いので、手応えがしっかり感じられた。またキーを押し込んだ際に一度1.0~1.1mmあたりで止まり、さらに押し込むことで1.2~1.3mmあたりで止まる。このスイッチにより底打ち感が軽減され、ストロークの浅さをカバーしているのだ。指を押し戻す力は弱いためタイプ時は上げ下ろしを意識する必要があるが、薄型ノートPCとしてはタイプ感は悪くない。
ストロークはやや浅いものの、タイプ感はしっかりと感じられる | タッチパッドは大型タイプ。カーソルの動きはスムーズで、クリック感も軽い |
キーボード上部には無数の細かな穴が配置されているが、ここはスピーカーグリルではなく通気口。スピーカは底面左右に配置されている。スピーカーはデンマークの高級オーディオメーカー「DYNAUDIO」との共同開発によるもの。低音域は解像感と厚みがあり、中高音域はクリアに聞こえる。ノートPCの内蔵スピーカーとしては、非常に高音質だ。ただ音量を上げすぎるとパームレストが振動したりビビり音が聞こえたりするので、適宜ボリュームを調整して使うといい。
キーボード上部に「DYNAUDIO」のロゴが配置されているが、ここはスピーカーではなく通気口 | スピーカーは底面部の左右に配置されている |
大小のスピーカーを左右それぞれに配置 |
MSIのクリエイター向け/ビジネス向けPCでは、これまで「MSI Center」と呼ばれる管理ユーティリティが標準で収録されていた。「Creator Z16 A11U」ではこの「MSI Center」に新たな機能が追加され、「MSI Center Pro」にアップデートしている(出荷時は「MSI Center for Business & Productivity」)。追加されたのはアプリケーションの最適化機能とシステム診断機能、システムの最適化機能とトラブルシューティング機能の4つ。そのほかにもパフォーマンスを細かく調整したりバックアップを作成したりと、さまざまな機能が用意されている。
Microsoft AzureによるAIがプログラムの優先度を自動調整する「Application Optimizer」 | 動作モードや空冷ファンの動作などを調整する従来の「ユーザーシナリオ」は、「Performance Optimizer」に名称が変更された |
指定した時間のパフォーマンスを分析/診断する「Performance Analysis」 | ボタンを押すだけでメモリの解放やディスクのクリーンアップの呼び出しを行なえる「One-Click Optimization」 |
サポート情報やハウツー、サービス情報を確認できる「Trouble Shooting」。記事執筆時は英語による情報のみだった | アップデート管理やバックアップ作成など、従来の機能も残されている |