エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1044
2021.08.27 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ここからは「Ion+ 2 Platinum 860W」の本体をパッケージから取り出し、その外観からチェックしていこう。外形寸法は幅150mm、奥行き150mm、高さ86mm。140mmファンを搭載しつつ奥行きを150mmに抑えたショートデザインになっており、その外観も先代の「Ion+ Platinum」シリーズとほぼ変わらないように見える。全体的に無駄のないミニマルなデザインに仕上げられ、ギミック的な要素はモジュラーコネクタ側に備える「Zero RPMモード」のスイッチくらいだろう。
スカンジナビアデザインを体現する、Fractal Designらしい電源ユニット。縦格子状のファングリルなど、基本的なデザインは「Ion+ Platinum」シリーズを踏襲している |
外形寸法は幅150mm、奥行き150mm、高さ86mm。860Wモデル「Ion+ 2 Platinum 860W」の重量は2.53kgで、ずっしりと中身の詰まった印象を受ける |
側面の上下フレーム接合部は曲線になっており、さりげなくメーカーロゴを配置。奥行きは150mmで、140mmファンを搭載した電源ユニットとしては、ギリギリのサイズ感だろう |
側面および底面には、まったくと言っていいほど装飾の類がない。この無駄のないデザインには、好感をもつユーザーも多いのではないだろうか |
PCケースの内側を向く、着脱式のモジュラーコネクタ。コネクタは各種エリア分けされているほか、それぞれ形状が異るため挿し間違える心配はない |
モジュラーコネクタ側に搭載されている、セミファンレス機能「Zero RPMモード」のON/OFFスイッチ。OFFにすればファンが常時回転する |
PCケース外側を向く背面部には、AC電源口と主電源のロッカースイッチを搭載。かなり広い面積が通気孔になっており、電源仕様を示す出力表もここに貼られていた |
「Ion+ 2 Platinum」シリーズのケーブル仕様は、すべてが着脱式のフルモジュラータイプ。さらにそのケーブルには、導体をわずか直径0.08mmに抑えた“超柔軟ケーブル”の「UltraFlexケーブル」が採用されている。
驚きの柔軟性を誇る「UltraFlexケーブル」を採用。導体が通常の半分ほどの太さに抑えられたおかげで、電源ケーブルの常識を覆す柔らかさを獲得した |
そして860Wモデル「Ion+ 2 Platinum 860W」のコネクタは、ATX 20+4pin×1、EPS 12V 8pin×1、ATX 12V 4+4pin×1、PCI-Express 6+2pin×6、SATA×10、4pinペリフェラル×4という構成。2系統のCPU補助電源、最大3枚のハイエンドグラフィックスカードに給電できる能力がある。
また、ATXケーブルとEPS 8pinケーブルは600mm、ATX 12V 4+4pinケーブルは700mmと、長めのケーブル長が確保されている点もトピック。ケーブル自体の柔軟性と合わせ、余裕をもった組み込みを可能にしてくれるだろう。
全長600mmのATX 20+4pinケーブル。複数のケーブルが束ねられたラウンド形状だが、「UltraFlexケーブル」を採用しているため、段違いの柔軟性を備えている | CPU補助電源は、EPS 8pin(600mm)とATX 12V 4+4pin(700mm)が1本ずつ。2系統を備えるハイエンドマザーボードにも変換なしに給電できる |
PCI-Express 6+2pinケーブルは3本で、コネクタは合計6系統。最大3枚のマルチGPU構成にも給電が可能だ。なお、ケーブル末端までの全長は670mm(550+120mm) | SATA電源ケーブルは2タイプあり、4コネクタ搭載ケーブル(400+150+150+150mm)が2本、2コネクタのケーブル(650+120mm)が1本。合計10系統を出力できる |
4pinペリフェラルは、ケーブル1本に4系統。全長は400+150+150+150mmだ | アース線を備えた主電源ケーブルも同梱されている |
各種ケーブルは、専用のポーチに余裕をもって収納されていた | そのほか、ユーザーズガイドや面ファスナーのタイラップ、ユニット固定用ネジが同梱されていた |