エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1051
2021.09.10 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ここからは、ゲーム系ベンチマークなどを動作させ、より実際のゲームに近い環境でパフォーマンスを検証していこう。まずは人気MMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」の公式ベンチマークテストを実行。グラフィックス設定は“最高品質”を選択し、フルHD/WQHD/4Kの解像度で計測を行っている。
最新バージョンの「暁月のフィナーレ」では、大人数参加のアライアンスレイド戦を想定した数値指標に刷新され、より厳しいテストになっている。”非常に快適”指標に必要とされるスコアも15,000以上にアップしているが、フルHD解像度では余裕でクリア。平均フレームレートも139fpsをマークしており、144Hz駆動のゲーミング液晶を組み合わせた場合でも、その性能を十分に引き出せるだろう。
また、WQHD解像度でもトップ指標に迫る“とても快適”なスコアで、平均フレームレートも93fpsとハイレベルだった。4K解像度も平均60fpsに迫るフレームレートをマークしており、画質重視の高解像度プレイも十分にアリだろう。
続いてはバトルロイヤルゲームの人気タイトル「フォートナイト」をプレイし、その際の挙動を見ていこう。クオリティプリセットは”最高”を選択し、解像度はフルHD/WQHD/4Kの3パターン。さらにレイトレーシングを“オン”(設定はデフォルト)、DLSSを“バランス”に設定した状態でも計測を行った。
なおフレームレートの計測にはリプレイデータを使用し、60秒間のフレームレートを「CapFrameX」で記録している。
通常のラスタライズ処理におけるゲームプレイでは、フルHD解像度で平均100fpsと十分なパフォーマンスを発揮。高リフレッシュレートのゲーミング液晶を組み合わせた、快適なプレイが楽しめる。WQHD解像度でも平均60fps以上が出ているものの、基本的にフレームレートの高さを優先したいタイトルのため、フルHDプレイに軸足を置いた方がいいだろう。
また、レイトレーシング環境下では、DLSSを有効にしてもフルHD解像度で平均60fpsオーバーが精一杯。上記と同様の理由にて、現実的なプレイ環境からは外れるだろう。
ゲーム系のパフォーマンスチェックは、重量級アクションゲーム「Watch Dogs Legion」を使った検証で締めくくろう。グラフィック品質を“最高”に設定し、解像度はこれまで同様にフルHD/WQHD/4Kの3パターンを選択、ゲーム内ベンチマークを利用してパフォーマンスを計測した。また、レイトレーシング機能(“最大”)とDLSS(“バランス”)を有効化した状態でも計測を行っている。
バトルロイヤル系のタイトルとは異なり、平均フレームレート60fps程度もあれば快適プレイが可能なジャンル。そのため、重量級タイトルながらフルHD解像度なら問題なくプレイが楽しめる。また、平均フレームレート60fpsに迫るDLSSとの合わせ技であれば、最大効果のレイトレーシング環境下でも満足なプレイが可能だろう。フルHDにおける実用的なレイトレーシング性能を謳うGeForce RTX 3060の面目躍如と言える。