エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1057
2021.09.23 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
「CINEBENCH」系のテストが一段落したところで、「PCMark 10 Extended」の結果も確認しておこう。比較的シングルスレッド性能の影響が大きいベンチマークとして知られているが、どの程度スコアに差が出るのだろうか。
GPU性能が重要になるGamingこそ約1%とわずかだが、それ以外のテストについては最低でも約6%と大きくスコアが向上。特にOfficeアプリケーションの性能を図る「Productivity」では15%以上もの差がつき、プレゼン資料や比較的大規模な表・グラフなどのビジネス文書を作成する場合には、処理時間に違いが出てくるだろう。
CPU中心のベンチマークが一段落したところで、ここからは内蔵グラフィックスの性能を確認していこう。まずはAPIにDirect X12を使用する、定番3Dベンチマーク「Time Spy」のパフォーマンスをチェックしていく。なおプリセットは内蔵グラフィックスということを考慮して「Time Spy」を選択した。
Ryzen 7 5700Gに比べてRyzen 7 PRO 4750GのGPUクロックが100MHz高いこともあり、Graphics scoreや総合スコアについては約1%だがRyzen 7 PRO 4750Gが上回る。ただし、CPU scoreはRyzen 7 5700Gが上回り、やはりCPUの性能についてはRyzen 7 5700Gが優勢だ。
APIにDirectX 11を使用する重量級テスト「Fire Strike」のスコアも確認しておこう。こちらも内蔵グラフィックスということを考慮してプリセットは「Fire Strike」のみ選択している。
「Time Spy」とスコアの傾向は同じだが、総合スコア、Graphics score、Combined scoreともその差は1%未満でほとんど誤差の範囲。一方で、CPU性能が重要になるPhysics scoreは10%以上も高く、GPUの性能差をCPU性能でほぼ埋めることができている。