エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1057
2021.09.23 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
APIに「Vulkan」を使用するクロスプラットフォーム対応の中量級テスト「Wild Life」のスコアも確認しておこう。なおプリセットは「Wild Life」と「Wild Life Extreme」の2種類を選択している。
CPU関連のテストがなく、GPUの性能がスコアにそのまま影響するベンチマークテストということで、GPUクロックの高いRyzen 7 PRO 4750Gの方が「Wild Life」で約5%、「Wild Life Extreme」でも約2%上回る。
「3DMark」のラストは、APIにDirect X12を使用する軽量級のベンチマーク「Night Raid」のパフォーマンスをチェックしていこう
これまでのテストではGraphics scoreはRyzen 7 PRO 4750Gが、CPU scoreやPhysics scoreはRyzen 7 5700Gが優勢だった。一方「Night Raid」ではいずれもRyzen 7 5700Gの方が高いスコアを記録。GPUの負荷が軽い軽量級のベンチマークでは、よりCPU性能の影響が大きくなるようだ。
ここからはゲーム関連のベンチマークソフトを使い、実際のゲーム性能を確認していこう。まずは人気MMO RPGの最新アップデート版「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」からだ。ちなみに今回は内蔵グラフィックスということを考慮して、解像度はフルHDに固定し、画質設定は「最高品質」「高品質(デスクトップPC)」「標準品質(デスクトップPC)」の3種類を選択した。
GPUの負荷が大きい「最高品質」「高品質(デスクトップPC)」で約2%、負荷の小さい「標準品質(デスクトップPC)」では約8%もRyzen 7 5700Gが上回り、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」はかなりCPU性能の影響が大きいことが分かる。また判定については「高品質(デスクトップPC)」までは“設定変更を推奨”で厳しいものの、「標準品質(デスクトップPC)」では“やや快適”を獲得。平均フレームレートも40fps以上で、内蔵GPUでもストレスなくゲームを楽しむことができる。