エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1061
2021.10.09 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部/撮影:pepe
ここからは「Optix MAG301RF」を実際に動作させながらパフォーマンスをチェックしていく。検証用PCとして用意したのは、MSIのゲーミングデスクトップPC「Trident X 10SD-1008JP」。基本構成はIntel Z490マザーボードに、第10世代のIntel Core i7-10700K、GeForce RTX 2070 SUPER、メインメモリは32GB(16GB×2)を搭載する。リフレッシュレート200HzでWFHD(2,560×1,080)解像度の「Optix MAG301RF」をテストするには十分なスペックだ。
グラフィックスカードは1世代前のハイエンドモデル GeForce RTX 2070 SUPERを搭載するため高フレームレートでゲームを楽しむことができる |
改めて「Optix MAG301RF」の仕様を確認してみると、一般的なデジタルデバイスで広く普及するsRGBはカバー率99%、最大表示色は約10億7,300万色と色彩豊か。さらに、ウルトラワイド初のRAPID IPSを採用することで、発色性に優れているうえに視野角変化は少なく、それでいて画面全域で高い視認性を実現している。フレームの両端では若干の輝度低下があるものの、ウルトラワイドであることを踏まえれば、十分満足な映り具合だ。
また、アスペクト比21:9のウルトラワイドでありながらフラットパネルを採用する「Optix MAG301RF」は、ビューポートが歪まないため3DモデリングやCADといった精密なアプリケーション用途にも最適。湾曲仕様と比較するとゲームプレイ時の迫力や没入感にやや劣るが、視野の広さは一度経験するとクセになる。
次に、リフレッシュレートの違いを体感するために、レースゲーム「Assetto Corsa」のリプレイ映像を用意。リフレッシュレート60Hz/120Hz/144Hz/200Hzでそれぞれの違いを比較体験してみる。なお、テストではディスプレイ同期を有効化するとともに、デジタルスチルカメラのスーパースローモーションにより画面を直接撮影している。
結果はご覧の通り。60Hzでは僅かにゴーストを確認できるが、リフレッシュレートが上がるにつれて減少し144Hz以降ではほとんど確認することができないのがお分かりだろう。残像感においては全てのリフレッシュレートで極めて少なく、200Hz環境ではMSI独自の「RAPID IPS」との組み合わせで圧倒的な低残像と超高速応答のアドバンテージを手に入れることができる。
続いてG-SYNC Compatibleの効果を確認するため、ディスプレイ同期を無効にすると、どのような影響がでるか見ていこう。リフレッシュレートを200Hzと固定した状態で、ディスプレイ同期を有効化するとともに、デジタルスチルカメラのスーパースローモーションにより画面を直接撮影している。
ディスプレイ同期をOFFにすると、画面が水平方向にずれたようなティアリングの発生が確認できる。ただしリフレッシュレートが200Hzの場合は、時間にしてわずか0.005秒の現象であるため実際のプレイに影響する事は少ない。いずれにせよ、対応グラフィックスカードを使用しているなら、ディスプレイ同期はONにしておいた方がいいだろう。