エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1062
2021.10.11 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
GIGABYTE「X570S AORUS ELITE AX」 市場想定売価税込36,000円前後(2021年9月25日発売) 製品情報(GIGABYTE) |
今回取り上げるGIGABYTE「X570S AORUS ELITE AX」は、PCI-Express4.0をはじめとした各種機能はそのままに、UEFIの最適化やマイクロコードの更新、チップの低電圧化によりファンレス駆動を可能にした、いわゆるAMD X570Sチップセットを採用するSocket AM4向けゲーミングマザーボードだ。
チップセットにファンレスヒートシンクを搭載するGIGABYTE「X570S AORUS ELITE AX」。基板表面にはイルミネーション機能は一切なく、黒を基調にした落ち着いたデザインだ |
GIGABYTEのゲーミングブランド「AORUS」のコストパフォーマンスモデル「ELITE」シリーズに属する製品で、先代の「X570 AORUS ELITE」と比較すると、チップセットのファンレス化に加え、ネットワーク機能はギガビットLANから2.5ギガビットLAN+Wi-Fi 6Eへ、さらに帯域幅20GbpsのUSB3.2 Gen.2×2 Type-Cが追加されるなど、最新インターフェイスが充実しているのが特徴だ。
Wi-Fi 6E/Bluetooth用の大型アンテナも付属。電波強度も十分で、ワイヤレス環境でもデータ転送は安定していた |
また電源回路もフェーズ数こそCPUが12フェーズ、SoCが2フェーズで変わらないものの、MOSFETはCPU向けが50A DrMOSから60A DrMOSに、SoCがハイサイド+ローサイドの構成から50A DrMOSへとそれぞれアップグレード。最新CPUであるRyzen 5000シリーズのポテンシャルを最大限に引き出すことができるよう改良されている。
フェーズ数だけでなく、冷却機構も改良された電源回路。その実力についてはテストセッション後半で明らかにしていく |
その他、GIGABYTEのゲーミングマザーボードではおなじみの「WIMAコンデンサ」を採用した高音質オーディオ回路「AMP-UPオーディオ」や、M.2 SSDの発熱を効率よく冷却する「M.2 Thermal Guard」、大型のグラフィックスカードを安全に運用できる強化スロット「Ultra Durable PCIe Armor」、各種パーツや周辺機器との同期もできる「RGB FUSION 2.0」対応イルミネーションなどの機能を備える。
黒とオレンジを基調にしたAORUSデザインのパッケージ。製品には大型のワイヤレスアンテナの他、マニュアル、SATAケーブル、Gコネクタ、M.2 SSD用ネジなどが付属する |