エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1064
2021.10.20 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
もとより単体販売されないモデルのため、編集部に届けられた評価サンプルはシンプルな茶箱入りだった。ここからはそのパッケージより「CST1250 TGP」を取り出し、まずは外観からチェックしていこう。
基本的に電源ユニットは派手さの少ないPCパーツだが、「CST1250 TGP」も筐体自体は装飾がまったくない質実剛健な佇まいだ。それが真っ赤なコネクタと鮮やかなコントラストを成しており、これが外観上の特徴になっている。なお、外形寸法は幅150mm、奥行き180mm、高さ86mm。135mmファンを搭載した大容量モデルとあって、奥行きにはそれなりの長さがある。
無駄な装飾は不要とばかりに、一切の装飾がない「CST1250 TGP」のブラック筐体 |
外形寸法は幅150mm、奥行き180mm、高さ86mm。飾り気のない筐体だけに、真っ赤なコネクタが一層鮮やかに映えている |
奥行きは180mm。1200Wオーバーの電源ユニットとしては標準的なサイズ感だろう |
裏面にも装飾の類はなし。唯一、側面に該当モデルの出力表が貼られているくらいだ |
PCケース後方を向くことになる背面部。ほとんどはハニカム状の通気孔として開放されており、右端にAC電源口と主電源のロッカースイッチを備えている |
PCケース内側を向くモジュラーケーブルのコネクタ。それぞれコネクタごとに形状が異なっており、挿し間違える心配はない |
「CST1250 TGP」のケーブル仕様はフルモジュラータイプで、しかもそのすべてが個別スリーブ化された「ウィーブケーブル」だ。MOD PCのクリエイターにも愛用されているスリーブケーブルは、見た目の良さはもちろん、柔軟性が高くケーブルマネジメントの効率も大きく向上する。
全着脱式のフルモジュラー仕様。ケーブルはすべて個別スリーブが施され、かなり柔軟性が高い |
コネクタ構成は、ATX 20+4pin×1、ATX 12V 4+4pin×2、PCI-Express 6+2pin×8、SATA×16、4pinペリフェラル×8と、かなり豊富。CPU補助電源のデュアル供給は当然ながら、PCI-Express補助電源も余裕の8系統を給電できる。大量にストレージを組み込む場合もまったく不自由がなく、基本は「G-GEAR」ブランドのPCケースに組み込まれることを考えれば、むしろオーバースペックなくらいだ。
ATXケーブルなど主要ケーブルで650mm、ストレージ系で950mmと、余裕たっぷりなケーブル長もまた、扱いやすさの面で好印象。大型のフルタワーケースに組み込んだ場合でも、延長なしに取り回せるであろうポテンシャルを備えている。
ATX 20+4pinケーブル。ケーブルの全長は650mmだ | ATX 12V 4+4pinは、2本で2系統を出力できる。ケーブル長はそれぞれ650mm |
PCI-Express 6+2pinケーブルは、それぞれ1コネクタを備える8本が同梱。ケーブル長は650mmだ | SATA電源ケーブルは4本。ケーブルごとに4コネクタを備えており、合計16系統へ給電可能だ。ケーブル全長は950mm(500+150+150+150mm) |
4pinペリフェラルは、ケーブル2本で合計8系統。他を見ると少なく感じるが、これでも十分な数だ。ケーブル全長は950mm(500+150+150+150mm) |
スリーブ仕様とくればケーブルをまとめるケーブルコームが必須だが、サンプルには付属せず。「CST1250 TGP」はBTOに搭載されるのが前提のため、組み込みの際に束ねられるのだろう |