エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1064
2021.10.20 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続いてはストレステストの定番ソフト「OCCT」の最新バージョン「OCCT 9.1.2」を動作させる。CPUとグラフィックスカードの両方に強力な負荷をかける「電源」プリセットを選択、先ほど同様に30分間動作させた際の挙動をみていこう。
テスト中の消費電力は最大607Wと、ほぼ50%に近い理想的な変換効率の負荷がかかっていた。
グラフ波形にまったく乱れがない安定性の高さは、先ほどの「AIDA64」と同様だ。+12Vはほぼ一貫して12.144Vに張り付きで動作しており、全体の変動幅は約1%程度に過ぎない。PC用電源ユニットは規格上5%程度の電圧変動が許容されていることを考慮すれば、どれほど変動が少なく安定しているかが実感できる。
次は3D描画シーンにおける電源ユニットの挙動をチェックするため、3Dベンチマークテスト「3DMark」の4Kストレステスト「Time Spy Extreme Stress Test」を実行する。テスト時間がこれまで同様30分間に達するまで繰り返し動作させた。
テスト実行中の消費電力は最大549Wで、負荷は約44%。概ね「AIDA64」に近い負荷がかかっていたようだ。
より不規則な負荷がかかるテストのためか、+12Vのグラフ波形にもようやく変動らしいものが見られるようになった。数値はテストの切れ目で一瞬定格を割っているため、全体の変動幅は約3%ほど。しかしほとんどのシーンで12.144Vをマークし続けていた動作パターンは変わらず、それは長時間の動作における平均値が近似の12.145Vであることからもうかがい知ることができる。