エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1065
2021.10.23 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ワランティシールを破る(保証を棒に振る)必要があるものの、開封自体にそれほど難しさはない。内部はしっかり整ったレイアウトが採用されているという印象だ |
外観のチェックに続き、フレームを取り外して「Hydro GSM Lite PRO 750W」の内部構造を観察していこう。整然とコンポーネントが並ぶ内部設計が好印象で、コストパフォーマンスモデルらしく部品数は限定的なものの、コンデンサはすべて日本メーカー製の105℃品を採用。スイッチング損失を大幅に低減、高効率動作を可能にするLLC方式のDC-DCコンバータが組み込まれている。
突入電流や高周波ノイズを防ぐフィルターを備えた入力回路。コストパフォーマンスモデルということもあり、それほど複雑さはない |
交流を脈流に変換する一次側の整流回路。ブリッジダイオードはやや薄手のヒートシンクに固定されていた | 力率を改善するアクティブPFC回路のコイル |
一次側の平滑回路に実装されていた、ルビコン製の大容量コンデンサ。450Vと高耐圧な105℃対応のコンデンサだ |
直流化された電力をパルス状の高周波にするスイッチング回路。スイッチング素子のMOSFETは、アクティブPFC回路などのMOSFETと幅広のヒートシンクを共有している | LLC回路に実装されているトランス |
ユニット奥側寄りに実装されているメイントランス。入出力を絶縁し、400V以上に達する入力を実際に使う値に近い電圧値に変換する | スタンバイ用の5VSB回路に実装されているサブトランス |
Grenergy製のPWMコントローラ「GR9230HK」 | トランスから出力されたパルス状の電力を再度整流する、2次側の整流回路。発熱が大きい部位のため、整流ダイオードはヒートシンクに取り付けられている |
コイルとコンデンサの組み合わせにより、真っ直ぐな直流出力に平滑化する2次側平滑回路。こちらも105℃対応の日本メーカー製コンデンサが採用されている | 耐圧はともかく高速な応答性能が求められることから、固体コンデンサも実装されていた |
12Vから5Vと3.3Vを生成するDC-DCコンバータ。一次側でACからすべての電圧に変換する方式に比べ、高効率な動作を実現する |
直結式の主要ケーブルは基板に直接接続されている | ユニット最奥に実装されている、モジュラーコネクタ用のケーブルマネジメント基板。ケーブル自体はやはりメイン基板に直に接続されている |
冷却ファンは、Hydraulicベアリングを採用するHuntKey製の120mmファン「AS12025V12」を搭載。最大回転数2,000rpm、最大風量78.9CFM、最大静圧26.97Pa、最大騒音33.0dBAとされる |
ファンコントロール基板に2pinコネクタで接続されている |