エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1065
2021.10.23 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続くストレステストの第2弾は、この手の検証では大定番と言える「OCCT」の最新バージョンである「OCCT 9.1.3」を動作させる。テストプリセットはCPUとグラフィックスカードの両方に強力な負荷をかける「電源」を選択、先ほどと同様に30分間テストを実行した。
テスト中の最大消費電力は617Wで、システム負荷率は約82%。やはり750Wモデルとしてはかなり強い負荷と言える。ちなみに今回の検証では、このテストが最も高い消費電力をマークした。
フラットそのものな波形だった「AIDA64」に比べれば、多少グラフ波形にも変動が見られるようになった。ただしその変動もだいぶ限定的で、時折12.038Vになる以外はほぼ12.091Vに張り付きといった状況。ハイエンドクラスの強力な負荷がかかる場合でも、その動作が一定の場合は常時ブレのない出力が可能なようだ。
次は主に3Dグラフィックスの描画シーンにおける挙動を確認するため、3Dベンチマークソフトの「3DMark」を実行する。DirectX 12に対応した4Kストレステスト「Time Spy Extreme Stress Test」を選択し、30分間に達するまで繰り返しテストを行った。
なお、消費電力はやや落ち着いて554Wに。システム負荷は約74%、やや強めの負荷と言える。
まず同じ用に12Vのグラフ波形から見ていくと、これまでとは違ってほぼ常時変動が続いているという印象。不規則な負荷がかかる3D描画シーンにおいては、さすがにフラットな出力を常時維持するのは難しいようだ。ただしその変動幅は1%未満で、最大・最小値もこれまでとまったく同じ。負荷のかかり方が違っても同じ動作パターンを維持できている点は好印象だ。