エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1068
2021.10.30 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:pepe
続いて「arkhive Gaming Limited GL-A7G38R」のサイドパネルを外し、その内部構造をチェックしていこう。イマドキのミドルタワーPCケースとしてはやや小ぶりな「H510 Flow」だが、内部スペースには余裕があり、300mmを超える大型グラフィックスカードを搭載してもフロントラジエターとのクリアランスは十分に確保されていた。さらにドライブベイは丸々空いているため、必要ならあとから増設することもできる。なお各カスタマイズ項目は原稿執筆時点の内容のため、変更される可能性がある。
比較的コンパクトながら余裕のある内部スペース。ケーブルの露出も最小限に抑えられ、見た目も美しい仕上がりだ |
「arkhive Gaming Limited GL-A7G38R」に搭載されているCPUは8コア/16スレッドのRyzen 7 5800Xで、Ryzen 7 3700XからフラッグシップモデルであるRyzen 9 5950Xまで計4種類のラインナップが用意されている。
またCPUの冷却機構には280mmの大型ラジエターを採用するNZXT「KRAKEN X63 RGB」を標準装備。さらにファンが光らないNZXT「KRAKEN X63」や、ウォーターブロックに液晶ディスプレイを備える「KRAKEN Z63 RGB」へのカスタマイズが可能だ。
280mmラジエターを採用する「KRAKEN X63 RGB」はフロントパネルに固定されている |
冷却ファンは回転数500~1,500±300rpmの「Aer RGB 2 140mm」を搭載。主なスペックは風量30.39~91.9CFM、静圧0.17~1.52mmH2O、ノイズレベル22~33dBA |
円柱型のウォーターブロックにはインフィニティミラー効果のイルミネーションを備える |
チップセットファンを省略した最新X570チップセットマザーボードASRock「X570S PG Riptide」を採用 |
マザーボードは、ASRockの最新X570チップセットモデル「X570S PG Riptide」が採用されている。メインストリーム向けながら、「50A Dr.MOS」による10フェーズ電源回路を搭載。さらに「Killer E3100 2.5ギガビットLAN」や、高レポートレートに対応する「Lightningゲーミングポート」、オーディオの品質を高める「Nahimic」など、ゲーマー向け機能が充実している。
「50A Dr.MOS」による10フェーズ電源回路には、リアインターフェイス部分までせり出す大型のヒートシンクを搭載 | チップセットヒートシンクはファンレス仕様のため、ファンのノイズに悩まされる心配もない |
標準で無線LAN機能は搭載されていないが、アンテナポートやM.2 2230スロットが用意されているため簡単に増設できる |
また拡張スロットはPCI-Express(x16形状)x3、PCI-Express(x1)x3の計6本で、いずれもPCI-Express4.0に対応。さらにHyper M.2も2スロット備え、7,000MB/secクラスの超高速M.2 SSDを標準で2台搭載することができる。なおマザーボードのカスタマイズは非対応だ。
グラフィックスカードは、4K解像度での快適なゲームプレイを謳うNVIDIAのハイエンドモデルGeForce RTX 3080 LHR版を搭載。標準構成ではメーカー指定は不可だが、今回の評価機には大型の3連ファンクーラーを備えたZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity OC」が搭載されていた。
ちなみにカスタマイズ項目も豊富に用意され、GPUはGeForce GTX 1650からGeForce RTX 3090まで選択可能。さらに一部のモデルは型番の指定もできるようになっている。
搭載スペースに余裕があり、グラフィックスカードの選択肢は豊富。なお標準ではGeForce RTX 3080 LHR版(メーカー指定は不可)が採用されている |
評価機に搭載されていたのはZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity OC」。なおGeForce RTX 3080搭載グラフィックスカードは他に、「MSI VENTUS 3X PLUS」「ASUS ROG STRIX LHR」「ASUS ROG STRIX WHITE LHR」が選択できる |