エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1069
2021.11.01 更新
文:撮影・藤田 忠
まずは定番3Dベンチマーク「3DMark」を実行していこう。手始めはGeForce RTX 30シリーズで性能が大幅にアップしたレイトレーシング機能の性能を計る「Port Royal」の結果を確認していこう。
AmpereアーキテクチャーのハイエンドGPUのGeForce RTX 3080だけあって、スコアは10,000超えと良好だ。オーバークロックの効果もわずかだがスコアに表れている。
続いては、シーン全体をレイトレーシングでレンダリングすることで、GPUのレイトレーシング専用ハードウェアの性能を計測する「DirectX Raytracing feature test」を実行。結果を見ていこう。
実際のゲームでシーン全体をレイトレーシングでレンダリングされることはないが、フレームレートは優秀な47.48fps台を出している。テスト環境は異なるが、ワンランク下位GPUのGeForce RTX 3070 Tiでは、30fps台になるため、GeForce RTX 3080のレイトレーシング性能の高さがわかる。
レイトレーシング系テストに続いては、APIにDirectX 12を使用するベンチマークテストの「Time Spy」を実行していこう。プリセットはWQHD解像度の「Time Spy」と、4K解像度の「Time Spy Extreme」で計測を行っている。
4Kゲーミング性能を計る「Time Spy Extreme」では、総合スコア8,029ポイント、グラフィックススコア8,737ポイントと高スコアを記録。テスト中のフレームレートはさすがに60fpsを切っていたが、50fps台と優秀だ。GeForce RTX 3080のターゲット解像度となるWQHDでは、スコアは16,000ポイント台を記録し、フレームレートも90~100fps台と高リフレッシュレートゲーミングを楽しめる結果になっている。
「3DMark」を利用したテストの最後は、APIにDirect X11を使った「Fire Strike」だ。プリセットはフルHDの「Fire Strike」、WQHDの「Fire Strike Extreme」、4Kの「Fire Strike Ultra」で行っている。
DirectX 11は、一世代前のAPIになるが、多くのゲームタイトルに採用されている。4Kゲーミングを想定した「Fire Strike Extreme」で、総合スコア11,090ポイント、グラフィックススコア10,979ポイントを記録。テスト中のフレームレートも「Graphics test1」では60.54fpsを出していた。WQHDの「Fire Strike Extreme」では、総合スコア、グラフィックススコアともに20,000ポイントを超えており、グラフィックステスト中のフレームレートは80~110fps台と優秀な結果になっている。