エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1069
2021.11.01 更新
文:撮影・藤田 忠
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークと、ゲームタイトルを使ってパフォーマンスをチェックしていこう。1本目は、定番MMORPG「ファイナルファンタジーXIV」の公式ベンチマークで、最新拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」に対応する「ファイナル ファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」だ。グラフィック設定は「最高品質」で、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドッド、3,840×2,160ドットの3種類で行っている。ベンチマークスコアに加え、平均フレームレートをグラフ化している。
「ファイナル ファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」では、8×3の総勢24人で挑むアライアンスレイドなどの高負荷コンテンツを想定し、各種指標のスコア値が変更され、”非常に快適”は15,000ポイント以上に変更されている。とはいえ、「GeForce RTX 3080 SEA HAWK X 10G LHR」なら、WQHD解像度で指標値の1.6倍となる24,000ポイント、平均フレームレート167.46fpsを記録。エフェクト飛び交うレイド戦を美麗なWQHD解像度で快適にプレイ可能だ。
4K解像度時は15,000ポイント前後と”非常に快適”指標にはギリギリだが、平均フレームレートは100fps前後と、序盤や探索、素材集めなどは快適に楽しめる。
「3DMark」でのテストと同様に、オーバークロックの効果は出ており、大きくはないがスコアとフレームレートが伸びている。
実ゲームタイトルの2本目は、eスポーツでおなじみのタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のパフォーマンスを見ていこう。APIはVulkanで起動し、グラフィック設定は「総合品質」を「最高」、「レンダリングのスケーリング」を「100」に設定している。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドッド、3,840×2,160ドットの3種類で、フレームレートはゲーム内のベンチマーク機能を利用している。
GPU負荷が低いライト級ゲームタイトルとあって、フルHDとWQHD解像度では手ごろな価格帯の製品が増えているリフレッシュレート240Hz駆動対応ゲーミング液晶と組み合わせて240fps張り付きのプレイを実現できるフレームレートだ。4K解像度でも、144fps貼り付きプレイ、画質を落として240fpsでのプレイを狙える。
2本目は鉄板人気となっているバトルロイヤルゲーム「Apex Legends」で試していこう。グラフィック設定は、最高品質となるように「高」などに調節。解像度は1本目と同じく3種類で実行している。Apex Legendsは標準でフレームレートが144fpsに固定されているため、起動時オプション(+fps_max unlimited)で144fps上限を解除(最大300fps設定)している。フレームレートの計測はゲーム内の「射撃練習場」を利用。60秒間一定ルートを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」を使って記録、抽出している。
Tom Clancy’s Rainbow Six Siegeと比べると若干GPU負荷はアップするがライト~ミドル級ゲームのため、フルHDでは300fps張り付きも多々ある平均277.5fpsを記録。WQHDでは多少下がるが、それでも平均254.8fpsと、240Hz駆動のゲーミング液晶と組み合わせてプレイでき、4Kゲーミングも144Hzで可能だ。