エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1069
2021.11.01 更新
文:撮影・藤田 忠
3本目は、バトルロイヤルゲームのもうひとつの鉄板タイトルとなる「フォートナイト」のフレームレートを確認していこう。APIはベータバージョンだが、レイトレーシング機能を利用できるDirectX 12を選択。グラフィック設定は「クオリティプリセット」で「最高」を選択し、「3D解像度」は「100%」に設定。さらにレイトレーシングを「オン」(シャドウなどの関連設定は高または最高に設定)、DLSSを「バランス」に設定した状態も計測を行っている。解像度はここまでと同じく3種類で、フレームレートはゲーム内のリプレイ機能を利用し、60秒間のフレームレートを「CapFrameX」で記録、抽出している。
さすがにレイトレーシング(DXR)を最高品質で有効にしている状態でのゲームプレイはDLSSを利用してもフルHDで平均77.8fpsとゲーミング液晶と組み合わせた高駆動プレイは厳しいが、現実的なゲームプレイ設定となるグラフィック「最高」なら、フルHDで172.5fps、WQHDで123.1fpsと十分なフレームレートを発揮している。v17.00以降のゲームバージョンでは、グラフィック品質がグレードアップしているので、以前の「最高」と同レベルの「高」設定まで下げれば、ゲーミング液晶を使ったヌルヌル描画でのプレイを満喫できる。
ゲーミングパフォーマンスチェックの最後は、ヘビー級アクションゲームの「Watch Dogs Legion」を使ってチェックしていこう。グラフィック設定は「グラフィック品質」を最高品質になる「最大」、解像度はこれまで通り3種類で、レイトレーシング機能を「最大」、さらにDLSSを「バランス」に設定した状態のフレームレートを計測している。計測にはゲーム内のベンチマークを利用している。
Watch Dogs Legionは、60fpsオーバーがゲームを快適に楽しめる目安になるが、レイトレーシングの効果を最大限効かせると、GeForce RTX 3080でも60fpsを超えるには、フルHD解像度がボーダーラインになる。4K解像度はDLSS(バランス)を有効にしても、60fpsを下回ってしまうが、4Kに次いで高精細な画面でプレイできるWQHDなら、78.62fpsと快適なプレイが望める。
テストを通じてオーバークロックの効果は微々たるものだが、メモリのオーバークロックが効いてか、フレームレートは伸びている。とくに数値は掲載していないが、オーバークロック時は最小値が向上する傾向にあった。NVIDIA「GeForce Experience」の簡易オーバークロック機能はワンクリックで実行できるので有効にしておいても損はないだろう。