エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1071
2021.11.07 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部/撮影:pepe
ここからは「MPG ARTYMIS 323CQR」を実際に動作させながらパフォーマンスをチェックしていく。検証用PCとして用意したのは、以前詳細検証をお届けしたMSIのゲーミングデスクトップPC「Aegis Ti5 10TE-018JP」。基本構成はIntel Z490マザーボードに、10コア20スレッドのIntel Core i9-10900K、GeForce RTX 3080、メインメモリは64GB(32GB×2)を搭載するハイエンドマシンで検証機としては申し分のないPCだ。
斬新なデザインの本体を採用する「Aegis Ti5 10TE-018JP」。ゲームやクリエイティブな作業も余裕でこなすハイエンドなスペックを誇る |
人間の視野と同等とされる1,000Rの曲率をもつ「MPG ARTYMIS 323CQR」。まるで画面に包まれるような高い没入感を見事に演出している。sRGBカバー率97.7%、DCI-P3カバー率89.8%の色域を備え、最大表示色は約10億7,300万色、また最大輝度は400cd/m2と高く、VA方式が得意とする2,500:1の高コントラスト比でクッキリと鮮やかな画質を体験する事ができる。撮影しているカメラのレンズによる圧縮効果も影響し、フレーム端では輝度の低下が目立つ印象だが、実際の見え方は異なるため、可能であればぜひ店頭で体験してほしい。
リフレッシュレートの違いを体感するために、今回もレースゲーム「Assetto Corsa」のリプレイを使用し、リフレッシュレート60Hz/120Hz/144Hz/165Hzでそれぞれの違いを比較する。テストではデジタルスチルカメラのスーパースローモーションにより画面を直接撮影している。
応答速度では不利とされるVA方式のパネルでありながら、120Hz以上では残像感がぐっと抑えられているのが分かるだろう。また、中央部分は輝度の高さも相まって全体的な画質の高さを感じる一方で、フレーム端は輝度の低下と曲面パネルという構造上の理由から視認性はやや低下する。ただし、実際は画面の隅々まで凝視することはないため、ゲームプレイに大きな影響はないだろう。