エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1073
2021.11.12 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いて、実際にPCを構築する際の配線や、利便性に重要なファンコネクタとLEDコネクタの数や位置をチェックしていこう。
計8基の4pinファンコネクタは、「Hardware Monitor」のファンコントロール機能で細かく制御できる |
すべてのファンコネクタにはNuvoton製ファンドライバが搭載されていた |
ファンコネクタは最大出力36WのCPUクーラー向け「CPU_FAN1」と、ポンプユニット向け「PUMP_FAN1」に加え、最大出力12Wのケースファン向け「SYS_FAN」x6の計8基と豊富に用意されている。制御方法は「PUMP_FAN1」が「PWM mode」、ケースファンが「DC mode」に設定されているが、いずれも「Hardware Monitor」のファンコントロール機能で変更できる。またCPUクーラーだけでなく、フロントファン、トップファン、リアファンをできる限り最短で配線できるようファンコネクタの位置も最適化されていた。
LED機能を完全に無効化する「LED_SW1」も実装。敢えて光らないマザーボードとして運用することもできる |
LEDのコネクタは、基板右上に5V/3pin、基板左下に5V/3pinと12V/4pinを搭載する標準的な設計だ。またCORSAIRのファン・RGBコントローラ「Lighting Node PRO RGB」を接続するための「JCORSAIR1」も基板右上に実装されている。
画像セッションの最後は、「MPG Z690 CARBON WIFI」に実装されているチップやコントローラをまとめてチェックしていこう。
メインの電源コネクタはATX 20+4pin | フロントI/O用のUSB3.2 Gen.2 Type-Cコネクタ |
POST状態をリアルタイムに確認できる「Debug Code LED」 | フロントパネル用のピンヘッダは基板右下に実装 |
I/OコントローラNuvoton「NCT6687D-M」 | SATA3.0(6Gbps)コントローラASMedia「ASM1061」 |
リアインターフェイスカバーの下には、USBハブコントローラやドライバICなどが多数実装されている | UEFI BIOS ROMはMXIC「MX25U25673G」を搭載 |
基板にはサーバーグレードの8層基板「IT-170 Server Grade PCB」を採用 |
CPUソケットの裏側にはLGA1700用メタルプレートを実装 | スペーサー穴が開いていない箇所にはショートや傷を防ぐ保護塗装済み |
スペーサー穴の周囲にもスペーサーで基板を傷つけないよう保護塗装が施されていた |