エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1074
2021.11.14 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
「Z690 Steel Legend WiFi 6E」には、7.1chに対応したRealtekのエントリーチップ「ALC897」をベースにしたオーディオ回路が搭載されている。回路構成自体はシンプルだが、コンデンサにはオーディオ専用の「ニチコン製音響用コンデンサ」を採用。基板レベルで回路を独立させ分離設計により、デジタル回路のノイズ混入を抑える構造になっている。
また、サウンドユーティリティの「Nahimic Audio」に対応。サラウンド設定やイコライザ設定、コンテンツに合わせたプリセット設定、さらにゲームプレイ時の音の方向を知らせる「サウンドトラッカー」などの機能が利用できる。
Realtek「ALC897」ベースのオーディオ回路を搭載。回路の規模はそれほど大きくはない |
ニチコン製の音響コンデンサを搭載するほか、フロントピンヘッダには腐食に強い金メッキピンが採用されている |
ノイズの混入を抑えるため、基板レベルでオーディオ回路を分離させた独立設計になっている |
サウンドユーティリティの「Nahimic Audio」に対応。バーチャルサラウンド設定や低音のブースト、プリセット設定などをカスタマイズできる |
ゲームチャットやオンライン会議の際に便利な、マイクのエコー除去などの設定も。「サウンドトラッカー」はゲーム中に音が鳴った方向を視覚的に教えてくれる機能だ |
紛失の心配無用な一体型のI/Oパネルを採用。2.5ギガビットLANなどミドル級としては十分なインターフェイスを備えている |
続いてバックパネルのインターフェイス周りを見ていこう。ネットワークはRealtek「Dragon RTL8125BG」による2.5ギガビット有線LANに加え、Intel AX210モジュールに接続されるWi-Fi 6Eのアンテナ端子を備えている。USBはUSB3.2 Gen.2 Type-A/Type-Cを始めとする合計6ポートを搭載。CPUレスでBIOSをアップデートできる「BIOS Flashback」用のスイッチおよび対応ポートも並んでいる。
左端に搭載されているのが「BIOS Flashback」ボタン。電源ユニットとUSBメモリさえあればBIOSアップが可能な機能で、USBメモリは四角で囲われたポートに接続する |
Intel AX210によるWi-Fi 6Eモジュール。アンテナケーブルがI/Oパネル裏からアンテナ端子に接続されている |
安定したWi-Fi通信が可能なブレード型アンテナが付属している |