エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1074
2021.11.14 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
まずは「Core i5-12600K」を搭載したマシンの純粋なCPU性能を「CINEBENCH R15」でチェックしていこう。ちなみに今回は、比較対象として「Core i9-12900K」検証時のデータを抽出、最新世代の最上位モデルと前世代の最上位モデル「Core i9-11900K」のスコアを並べてグラフにしている。
さすがに同世代の最上位モデルと比べれば純粋に力不足と言ったところだが、シングルコアテストでは約8%差と健闘。ゲームなどシングルコア性能が物を言うタスクであれば、それなりにいい勝負ができそうだ。
その一方で驚かされたのは、前世代の最上位モデル「Core i9-11900K」と遜色のないマルチコアスコアを叩き出しているところ。シングルコアテストに至っては上回るスコアをマークしており、たった1世代の違いながらCore i5がCore i9に勝ってしまったということになる。
続いては、より長時間かつ高負荷になったレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R20」の結果を見ていこう。あっさりと終了する「CINEBENCH R15」に比べ、よりCPU性能の違いを把握しやすくなるはずだ。
「Core i9-12900K」との比較ではマルチコアで約40%落ち、シングルコアで約8%差と傾向は変わらず。ところが前世代トップの「Core i9-11900K」と比べると、その差が拡大しマルチコアテストでも「Core i5-12600K」が上回った。現在の相場では3万円近くの価格差があるCPUだけに、第12世代の進歩がよく分かる結果と言える。
次はよりメニーコアCPUへの最適化が進められた、最新レンダリングベンチマーク「CINEBENCH R23」を動作させてみよう。
さすがメニーコアCPUの性能を引き出すテストだけに、「Core i9-12900K」の強さが際立つ結果になった。そして「Core i9-11900K」との比較では、やはり「Core i5-12600K」が完全勝利。第12世代Intel Coreプロセッサは、ミドル向けのCore i5ですら前世代のCore i9に匹敵する性能を手に入れたことがはっきりした。