エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1075
2021.11.17 更新
文:撮影・藤田 忠
PS5へのM.2 SSDの増設手順自体は難しくないが、前準備を怠ってはいけない。今回増設に使う「PG3VNF」シリーズに限らず、M.2 SSDの動作を司るファームウェアは最新にアップデートするのが望ましい。とは言え、アップデートするにはPCI-Express接続(NVMe)に対応するM.2スロットを装備するデスクトップパソコンが必要。そのうえ、ある程度のPC自作の経験も必要になってくる。なるべく店頭購入時にショップスタッフに相談して、有償でアップデートを依頼するか、近所のパソコンショップに持ち込んで、アップデートを頼むのが良いだろう。
「PG3VNF」シリーズでは、製品裏面側の製品シールに導入されているファームウェアのバージョンが記載されている。記事執筆時点の最新バージョンは「13.2」なので、これより若い数字の場合はアップデートをおすすめしたい。
「PG3VNF」シリーズは11.1~13.2まで、5つのバージョンのファームウェアが公開されている | 基板裏目の製品シールの右下に記載されている「Firmware Version」を確認しよう。今回使った製品はバージョン「EGFM11.0」と初期ファームウェアだった |
ここでは最新のバージョン13.2まで、5つのファームウェアをダウンロード | フォルダーを解凍すると、実行ファイルと、アップデート手順が記載されたテキストが入っている。まずは手順を確認しよう |
専用ツールを使って、Windows OS上からアップデートしよう |
続いては「PG3VNF」への「HSN-TITAN」取り付けや、PS5へのM.2 SSD取り付けに必要となる工具を確認していこう。必要なのは2本の精密プラスドライバーで、先端サイズ「+1」と「+0」になる。
2本の精密ドライバを使用する。サイズの異なるドライバーを使うとネジ山をつぶしてしまうこともあるので必ず用意しよう |
M.2 SSDのファームウェアアップデートや、工具の準備が整ったら、「PG3VNF」の2TBモデル「CSSD-M2B2TPG3VNF」に「HSN-TITAN」を取り付けていこう。
まずは底面カバーに標準で貼り付けられているサーマルパッドは、「PG3VNF」向けではないので張り替える。ピッタリ貼り付けられているので、爪先や名刺の角、カッター先端などを底面カバーとサーマルパッドの間に差し込んで剥がそう。剥がしたら、付属のサーマルパッド(大)を、気泡やシワが入らないように貼っていこう。なお、最終的にM.2 SSDで押されて底面カバーと密着するので、サーマルパッドは軽く置く感じで問題ない。
標準サーマルパッドを剥がして、サーマルパッド(大)に張り替えていこう |
サーマルパッド(大)の透明シールを半分程度剥がそう。なお、ここでも爪先や名刺、カッター先端などを使うと剥がしやすい | シールを半分程度剥がした状態で、標準サーマルパッドの貼り付け跡に合わせて、サーマルパッド(大)を貼り付けていこう |