「MasterFrame 700」を構成するパーツリストをチェックする

同梱品のネジ類を確認したところで、次に「MasterFrame 700」を構成するメインパーツをチェックしてみよう。各々の部品名称は外装パッケージの上ぶた裏面にプリントされている。例によってマニュアルには記載がないため、このプリントを頼りに1つずつ紹介していこう。

外装パッケージの蓋部分裏には構成するパーツリストと、2つのモードを紹介したQUICK START GUIDEがプリントされている

「MAIN PANEL」（表面）

マザーボードトレイを兼ねたスチール製の板が「MAIN PANEL」だ。パーツ名が表す通り、「MasterFrame 700」の正面に据え置くメインのパネルで、重量は実測で3.15kgにもおよぶ厚さ約3mmの重厚なパネル。ここにはマザーボードをはじめ、電源ユニットやストレージの搭載スペースが割り当てられている。パネル表面には対応フォームファクタの一覧や、VESAマウント用の穴位置、HDD搭載箇所などを表すプリントが施されている。

四隅は後方に曲げ加工が施され、デザイン性のみならず強度が確保されている

「MAIN PANEL」（裏面）

「MAIN PANEL」裏面に目を向けると、HDDのプリントがあった位置には、合計8本の突起が備え付けられている。またケーブルを束ねる面ファスナーが3つ、縦列にスリット、平行四辺形のカットなど、現状想像がつかないものが複数確認できる。これらは検証を進める内に明らかになるだろう。

両翼「WINGS」

「WINGS」は、「MAIN PANEL」の左右に固定する言わば”両翼”。平行四辺形を組み合わせた和柄よろしく、パネル表面は複数カットされている。またよく見ると縦列の平行なスリットがあり、ここには冷却ファンやラジエターが搭載できるようになっている。なお素材は有孔鋼板とされ、厚さは実測で約3.5mmだった。

直線のスリットは冷却ファン固定用穴。平行四辺形のカット群は通気孔となり、両翼の「WINGS」は”冷却系専門”のプレートである事が分かる

片側上下に装備されているシリンダーは「可変フリクションヒンジ」と呼ばれ、「WINGS」が自在に可動。六角レンチによりトルクを掛けることで、固定力を高める事ができる