エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1077
2021.11.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部/撮影:pepe
ASUS「TUF Gaming VG28UQL1A」 市場想定売価税込92,520円前後(2021年11月26日発売) 製品情報(ASUS) |
今回主役として取り上げる「TUF Gaming VG28UQL1A」は、ASUSいわく「次世代のゲームに必要なすべての機能を搭載」していると謳うゲーミング液晶ディスプレイ。やや大げさに聞こえるキャッチだが、これが単なる大言壮語ではなく、市場のゲームチェンジャーになれる可能性をもった製品なのだ。まずは基本仕様からチェックしていこう。
4K(3,840×2,160)解像度に対応した28型サイズのディスプレイで、液晶パネルは一般的なIPSパネルに比べて4倍高速な「Fast IPS」を採用。IPSならではの美麗さを備えるとともに、リフレッシュレート144Hzと応答速度1msの高速描画に対応している。
さらにHDMI2.1ポートを搭載することで、クロマサンプリングなし(4:4:4)にPlayStation 5(PS5)のネイティブ4K/120Hzをサポート。これはASUS製品として初対応であると同時に、その価格が格安の10万円切りに設定された点は大きなトピックだ。
PS5の4K/120Hzプレイは発売当時から象徴的なキーワードとして扱われていたものの、対応ディスプレイの選択肢がほとんどなく、その価格も極めて高価だった。フルHD/120Hzプレイに満足できないPS5ゲーマーにとって、より現実的に手の届きやすいモデルが登場したことになる。
PS5やXbox Series Xといったコンソールゲーム機のネイティブ4K/120Hzプレイを可能にする、HDMI2.1ポートを搭載。PC以外でも、高リフレッシュレートの滑らかなプレイを4K解像度で楽しめる |
基本仕様に話を戻そう。ディスプレイ同期はAMD FreeSync PremiumとNVIDIA G-SYNC Compatibleに両対応。さらに独自の「ASUS可変オーバードライブテクノロジー」を搭載することで、フレームレートの変動に合わせてオーバードライブ設定を動的に変化させ、残像感の低減に成功している。
また、モーションブラー(被写体ブレ)を抑える独自機能「Extreme Low Motion Blur(ELMB)」とNVIDIA G-SYNC Compatibleの同時利用を可能にした「ELMB SYNC」も搭載。実用的なゲーミング性能と画面の見やすさを両立させた製品というわけだ。
ゲーマー向けの機能としては、画面の表示バランスを維持したまま暗い部分をはっきりと映し出す「Shadow Boost」テクノロジー、クロスヘアやタイマーを表示できる「GamePlus」などを搭載する。さらにVESAのHDR規格であるDisplayHDR 400の認証を受けており、DCI-P3 90%の広色域をカバー。“明るい白”と“メリハリの効いた黒”による美しい映像表現が可能だ。
そのほか、画面のチラつきを発生させないDC(Direct-Current)制御方式のフリッカーフリー技術、ハードウェアベースのブルーライト軽減機能「ASUS Low Blue Lightテクノロジー」といった、日常タスクに役立つアイケア機能も備えている。
なお画面入力のインターフェイスは、HDMI2.1×2、HDMI2.0×2、DisplayPort1.4×1の5系統だ。