エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1077
2021.11.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部/撮影:pepe
一通り「TUF Gaming VG28UQL1A」のスペックを頭に入れたところで、実際にゲームを用いた見え方のチェックするとともに、各種機能をご紹介しよう。なおこれらの詳細については、ページ末尾の解説動画も合わせてご参照いただきたい。
「フォートナイト」や「Apex Legend」をサンプルに使った実動インプレッションでは、やはり4K解像度ならではの高精細な映像、そして広く見やすい表示が実感できる。これはレースゲームの「Assetto Corsa」でも同様で、視野の広さを獲得できるのはゲームプレイにおける大きなメリット。より広くゲーム世界を感じることで、プレイの没入感も高まるはずだ。
もっとも4K解像度で快適なプレイに耐えるリフレッシュレートを叩き出すには、PCの場合は相応のマシンスペックが必要。必然的にハイエンドグラフィックスカードを搭載したゲーミングマシンを組み合わせることになるだろう。
「TUF Gaming VG28UQL1A」は、VESAのHDR規格であるDisplayHDR 400に準拠している。一般的なSDR映像では暗部が黒つぶれしたり明るい場所で白飛びしてしまったりするところ、HDR映像ならより広い明るさの幅(ダイナミックレンジ)を表現できる点が魅力。輝く白はクッキリと、黒もより引き締まった黒として、どちらの階調も犠牲にすることなく自然でリアルな描写が可能になるというわけだ。
ゲーム映像でもより色合いが自然に感じられるようになり、色使いにわざとらしさがなくなったことで奥行き感も増した印象。好みに応じて使い分けたい。
なおPCでHDRを有効化するためには、第7世代Intel CoreプロセッサやNVIDIA GeForce GTX 10シリーズ以降、DisplayPort1.2aまたはHDMI2.0a出力など、いくつかシステム要件を満たす必要がある点は覚えておこう。もちろんゲームタイトルや再生コンテンツ、再生ソフトウェア側がHDRに対応している必要がある点は言うまでもない。
ASUSのゲーミング液晶は、ゲーマー向けのアシスト機能「GamePlus」を搭載している。プロゲーマーの声を取り入れて開発されたという各種機能を利用すれば、より有利にゲームを楽しむことが可能だ。
具体的には、エイムをサポートするクロスヘアを配置したり、クールタイムの把握などに便利なタイマー機能を搭載。現在のフレームレートをリアルタイムに表示するFPSカウンターも備えるほか、1.5/1.7/2.0倍でズームイン可能なスナイパー機能も便利だ。
「TUF Gaming VG28UQL1A」も利用できる、ディスプレイ設定のカスタマイズソフトウェア「ASUS DisplayWidget Lite」についてもチェックしておこう。主要なディスプレイ設定をプリセット別にひと目で把握できるソフトで、通常はOSDメニューやナビゲーションジョイスティックを使用して行う設定をOS上から簡単にカスタマイズできる。