エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1079
2021.11.30 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続いて「Radeon RX 6600 MECH 2X 8G」のトレードマークとも言える、デュアルファンクーラーの構造を観察してみよう。取り外したクーラーは、ミドルクラスの製品としては、かなりの分厚さ。2本の極太ヒートパイプを直接GPUコアに接触させる“ヒートパイプダイレクトタッチ”方式を採用しており、そのまま2本のパイプでヒートシンク全体に熱を伝える設計だ。ヒートパイプが貫通する中央の銅製ベースには、メモリチップの熱をヒートシンクに伝えるためのサーマルパッドも貼り付けられている。
また、冷却ファンには高静圧仕様の「トルクスファン3.0」を採用。注意深く観察してみると、異なる2タイプのインペラが交互に配置されていることが分かる。静圧は一般的なファンに比べ50%増しで、前世代の「トルクスファン2.0」に比べても15%向上しているという。セミファンレス機能の「Zero Frozr」にも対応している。
カード全体で2スロット超を占有するのは、この分厚いクーラーを搭載しているためだ。なお、クーラーはGPUコア周囲の4本ネジで基板に固定されていた |
中央のベース部分を中心に、2本のヒートパイプを左右に展開してヒートシンク全体に熱を伝えている |
中央に配置された大型の銅製ベース。平面に加工された2本のヒートパイプが直接GPUコアに接触する、ヒートパイプダイレクトタッチ方式が採用されている。なお、周囲のサーマルパッドはメモリチップ用だ |
ヒートシンクに熱を伝える2本のヒートパイプ。工作精度の高さが印象的だ |
冷却ファンには、従来型インペラと分散型インペラを交互に配置した「トルクスファン3.0」が採用されている |