エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1082
2021.12.06 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストの結果を確認していこう。まずはシングルスレッド性能の影響が大きい「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」からだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、フルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,860×2,160ドット)の解像度で計測を⾏っている。
GPUの負荷が高く、CPUがボトルネックにならない4K解像度ではスコアが横並び。しかしWQHD解像度では約5%、フルHD解像度では約10%もCore i7-12700Kがその他のCPUを上回る。解像度を抑え、フレームレートを稼ぎたい場合にはCore i7-12700Kは非常に有望な選択肢になるだろう。
続いてRPGながら重量級のゲームとして知られている「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のスコアもチェックしていこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらもフルHD、WQHD、4Kの3種類。なお4KではDLSSを有効にした状態でも計測を行った。
「ファイナルファンタジーXIV︓暁月のフィナーレ」に比べるとGPUの負荷が大きいため、CPUの違いによるスコア差はわずか。とは言え、すべての解像度でCore i7-12700Kがトップを獲得しており、やはりゲームは得意としているようだ。
次に高フレームレートを狙いやすいタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のベンチマーク結果を確認していこう。APIはVulkan、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、総合品質は“最高”を選択した。なお計測にはゲームに内蔵されているベンチマークテストを使用している。
4K解像度ではGPUの負荷が大きいこともあり、すべてのCPUで横並び。しかし、WQHD解像度ではCore i7-11700KやRyzen 9 5900Xより約3%高いスコアで明確に違いがある。さらにフルHD解像度ではCore i7-11700Kとの比較で約13%、Ryzen 9 5900Xとの比較でも約4%上回り、シングルスレッド性能の差がスコアに直結している。