エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1083
2021.12.08 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
トップパネルに目を向けると、ほとんどの面積が通気孔に占有されている。マグネット固定式のTop Dust Filterを外すと、スチール製シャーシ天板いっぱいに四角形の穴が設けられ、エアフロー性能の高さが見て取れる。さらにスリットタイプの冷却ファン固定用ネジ穴も用意され、複数の冷却ファンまたは長尺ラジエターが固定できる。
マグネット固定式のTop Dust Filter後方には、Deepcoolカラーのラインがアクセントの”持ち手”があり、ここをつまんで取り外しができる仕掛け |
正面左手には4mm厚の強化ガラス製サイドパネルを装着。右手には密閉型のいわゆるソリッドパネル(スチール製)が装着されている。前者は若干色が付けられている程度で、前後にはスチール製の縁を装着。シャーシには後方から上下各1本の脱落しないハンドスクリューによりネジ留めされていた。また後者には取り立ててギミックはなく、同じく後方から2本のハンドスクリューで固定されている。なおパネルサイズはいずれも実測で幅約445mm、高さ約415mmだった。
強化ガラスの縁部分は約20mm四方。開口部が広く、左側面から見た内部構成パーツの眺めは良好 |
ソリッドパネルは特筆すべきポイントがない極めて一般的なもの。シャーシへの固定は前方を引っ掛け、後方から2本のハンドスクリューでネジ留めを行うツールフリー仕様 |
後方からリアパネルの様子を見ておく。まず上段右手には通気孔部分に140mmファンが装着済み。その左手のカットからはマザーボードのバックパネルが露出される。中段左手は拡張スロットで、その右手の空きエリアは塞ぐことなく、通気孔とした。そして再下段のカットは、ボトムマウントの電源ユニット搭載スペースとなる。
ボディをひっくり返し、ボトムパネルを確認すると、四隅には長方形の台座が確認できる。ABS樹脂製の台座は高さ約20mmで、設置面には滑り止め効果もあるラバークッションが装着されている。そして後方の電源ユニット搭載エリアは通気孔仕様で、PSU Dust Filterが標準装備。電源ユニットへのホコリの侵入を未然に防いでくれる。なお前方はHDDマウンタの固定エリアに該当し、この部分については後ほど詳しく解説しよう。
ABS樹脂製の台座は長方形。約20mmの高さからシャーシ底面と設置面との間に隙間を作り出す役割を兼ねている | PSU Dust Filterは実測で幅約93mm、長さ約140mm(それぞれ最大部)。シャーシへの固定はスリットに出っ張り部を挿し込む引っ掛けタイプ |