エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1084
2021.12.10 更新
文:藤田 忠/撮影:松枝 清顕
BIOSTAR「Z690 VALKYRIE」 市場想定売価税込55,000円(2021年12月3日発売) 製品情報(BIOSTAR Microtech International) |
今回の主役となる「Z690 VALKYRIE」は、BIOSTARが第12世代Intel Coreプロセッサに合わせて投入を発表した3モデルのうちのひとつだ。フラッグシップに相応しい、北欧神話に登場する戦乙女こと、ワルキューレの英語名となるヴァルキリーの名を冠している。CPUだけで消費電力が241Wに達するCore i9の安定動作に加え、その性能を最大限に引き出すDr.MOSによる20フェーズの堅牢な電源回路や、水冷CPUクーラー搭載時も電源回路を強力に冷却する4基のVRM冷却ファンを装備している。
「Z690 VALKYRIE」は、同社スタンダードモデル「GT Racing」の上位に位置するハイエンドモデルだ |
従来の2倍の帯域幅を誇るPCI-Express5.0(x16)対応の拡張スロット×2基や、最大6,000MHz駆動に対応するDDR5メモリスロット×4基といった第12世代Intel Coreプロセッサで新たに実装された最新インターフェイスをサポートしている。また、臨場感あるゲーミングサウンドが楽しめるRealtek「ALC1220」をベースにした高音質なオーディオ回路や、安定性に定評のあるRealtek「RTL8125B」による2.5ギガビットLAN、Wi-Fi6/6Eに対応する高速無線LANを増設できるM.2 KeyEスロットとアンテナ端子が備わっている。
さらにM.2スロットはピーク性能が7,000MB/secに達するPCI-Express4.0(x4)インターフェイスに対応した3基と、PCI-Express3.0(x4)/SATA3.0(6Gbps)接続に対応した1基の合計4基を搭載。メインストレージだけでなく、データ領域も高速なNVMe M.2 SSDを使用することができる。
4基のM.2スロットを実装し、個別に大型ヒートシンクを搭載している |
そのほか、マザーボードを覆う様に装着されている大型のM.2ヒートシンク、重量級グラフィックスカードを搭載した際にマザーボードの歪みを抑えるとともに、冷却効果にも期待できる大型バックプレートなどを装備している。また、チップセットヒートシンクには、ヴァルキリーの翼をモチーフにしたゴールドカラーのロゴが刻印されているほか、マザーボード全体にはグレーやピンクカラーで幾何学ラインが描かれた独特なデザインを採用している。
パッケージには星雲とともに、ヴァルキリーの翼を模したデザインが大きく入っている |
パッケージ裏面には、リアインターフェイスの構成などが記載されている | SATAケーブル×4本など、付属品はシンプル |
BIOSTARのIntel Z690マザーボードには、「Z690 VALKYRIE」をベースにしたDDR4メモリ版「Z690A VALKYRIE」がラインナップされている | メインストリーム向け「RACING GT」シリーズからは、DDR4メモリ対応の「Z690GTA」も発売されている |