エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1084
2021.12.10 更新
文:藤田 忠/撮影:松枝 清顕
「Z690 VALKYRIE」に実装されているチップセットは、LGA1700プラットフォーム向けに設計されたIntel Z690だ。Intelチップセットでは初めて、PCI-Express4.0レーンを備えるほか、CPUとの接続には、従来の2倍の帯域幅を備えるDMI4.0x8を採用している。また、これまでの「Z」シリーズと同じく、最上位チップセットでCPUのオーバークロックや、PCI-Express5.0のレーン分割にも対応している。
M.2ヒートシンクと一体になっているチップセットヒートシンクカバーを外した状態 | LGA1700プラットフォームの最上位に位置するIntel Z690チップセット |
チップセットヒートシンク。熱伝導シートでチップセットの熱を伝達 | チップセットヒートシンクには、LEDが搭載されている |
LED制御コネクタ |
メモリは、第12世代Intel Coreプロセッサで新たにサポートされた最新メモリのDDR5に対応する。メモリスロットは4本で、最大128GBまで増設が可能になっている。また、メモリスロットは信号ロストを抑制する表面実装(SMT)を採用し、メモリクロックは高速な6,000MHz駆動のDDR5-6000をサポートしている。
メモリスロットは、CPUソケット側からDIMMA1/A2/B1/B2というレイアウト。これまでと同様に、まずA2/B2から使用する |
実際に使うことはないが、DDR5-800から設定できる | メーカーサポートは6,000MHzのDDR5-6000だが、設定はDDR5-10000まで可能だ |
ストレージインターフェイスはSATA3.0(6Gbps)x8に加え、M.2スロットはPCI-Express4.0(x4)接続×3、PCI-Express3.0(x4)/SATA3.0(6Gbps)接続×1の計4基を備え、そのすべてに専用ヒートシンク「M.2 Cooling Protection」を装備している。
計4基のM.2スロットを装備。データストレージも余裕でM.2 SSDを使用できる |
CPUソケット側の3基のM.2スロットが、PCI-Express4.0(x4)接続に対応する | 最下段のM.2スロットは、PCI-Express3.0(x4)/SATA3.0(6Gbps)接続に対応する |
M.2ヒートシンク「M.2 Cooling Protection」は、3つのブロックに分かれており、中段2基のヒートシンクは一体型になっている | 8ポートのSATA3.0(6Gbps)を装備 |
4ポートはASMedia「ASM1064」の制御になっている | SATA_5~SATA_8が、「ASM1064」接続になる |