エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1085
2021.12.12 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
MSI「MEG Z690 UNIFY」 市場想定売価税込69,000円(2021年12月3日発売) 製品情報(MSI) |
第12世代Intel Coreプロセッサの発売解禁から遅れることちょうど1ヶ月。イマドキの製品では標準装備とも言えるイルミネーション機能を敢えて排除した、全身フルブラックなデザインが人気のMSI「UNIFY」シリーズ最新作「MEG Z690 UNIFY」の国内発売が遂に開始された。
製品コンセプトはこれまでと変わらず、全身フルブラックデザインの「MEG Z690 UNIFY」。チップセットには第12世代Intel Coreプロセッサ向け最上位のIntel Z690を採用する |
“質実剛健”という製品コンセプトは本モデルでも変わらず、電源回路にはIntel Z690チップセットモデルの中でも最高峰となる「105A Smart Power Stage」をベースにしたダイレクト19+2フェーズのデジタル電源回路を搭載する。またヒートパイプで連結されたアルミニウム拡張ヒートシンクや、高熱伝導なサーマルパッド、導電性と放熱性に優れる2オンス銅層を備えたPCBなど、ハイエンドモデルらしく冷却性能にも十分配慮されている。
より上位に位置づけられる「MEG Z690 ACE」に匹敵する強力な電源回路と、大掛かりな冷却機構を組み合わせることで、第12世代Intel Coreプロセッサの性能を引き出すことができる |
またメモリスロットは第12世代Intel Coreプロセッサで初めてサポートされたDDR5に対応。最高6,000MHzを超える高クロック動作が謳われており、定格での運用はもとより、オーバークロックを検討している人も満足のいく仕上がりだろう。
そしてゲーミングPCで重要なネットワーク機能は、Intelチップによるデュアル2.5ギガビットLANとWi-Fi 6E+Bluetooth 5.2を標準装備。Realtekの最新ICをベースにした高音質なオーディオ回路「Audio Boost 5」も搭載され、およそゲーミングPCに求められているものはすべて網羅している。
「UNIFY」シリーズらしい、ツートンカラーの落ち着いたデザインを採用するパッケージ |
MSIのゲーミングマザーボードではハイエンドに位置づけられる、「MEG」シリーズに属する製品ということで付属品も充実している |
さらに従来の2倍の帯域幅を誇るPCI-Express5.0(x16)スロットや、リアだけでなく、フロントI/Oパネル用も用意されるUSB3.2 Gen.2×2 Type-Cポート、計5基(うち4基はPCI-Express4.0x4対応)のM.2スロットなど、高速なインターフェイスが充実しているのも特徴だ。