エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1085
2021.12.12 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
専用のオーディオカバーを搭載した高音質オーディオ回路「Audio Boost 5」。徹底したノイズ対策により、クリアかつ没入感のあるサウンドでゲームを楽しむことができる |
ゲーミングPCで重要なオーディオ回路は、デジタルノイズの混入を防ぐためメイン基板から独立した「Isolated Audio Design」の「Audio Boost 5」だ。コントローラは32bit/384kHz対応のRealtek「ALC4080」で、「日本ケミコン製オーディオグレードコンデンサ」や最大インピーダンス600Ωのヘッドホンアンプを搭載する。さらに左右のオーディオチャンネルの基板層を分離した「Separated Audio Layers For Clean Left & Right Channels」や、EMIノイズを抑えるオーディオカバーなど徹底したノイズ対策を施すことで、クリアなサウンドでゲームを楽しむことができる。
メイン基板から独立した「Isolated Audio Design」を採用 |
コントローラにはRealtekの最新IC「ALC4080」を搭載 | オーディオカバーは2本のネジで基板に取り付けられていた |
ハイエンドモデルらしく高速なインターフェイスが充実。最上位モデルと比べても不足しているのはThunderboltぐらいだ |
リアインターフェイスは、Intelチップによるデュアル2.5ギガビットLANや、Wi-Fi 6E無線LAN、帯域幅20GbpsのUSB3.2 Gen.2×2 Type-Cなど、ハイエンドマザーボードらしく高速インターフェイスが充実している。またマザーボード、電源ユニット、USBメモリだけでBIOSをアップデートできる「Flash BIOS Button」や、チューニング時に便利な「CLEAR CMOS Button」を備えるのも特徴だ。なおIntel Z690チップセットのマザーボードとしては珍しくディスプレイ出力は非搭載のため、必ずグラフィックスカードを用意する必要がある。
製品にはブレード型の大型ワイヤレスアンテナが付属。無線LANやBluetooth機能を使う場合は忘れずに接続しておこう |
I/Oカバー一体型のヒートシンクを取り外したところ。紛失の心配がない「Pre-installed IO shield」を採用する |
有線LANコントローラはいずれもスペックコードSLNMHのIntel「I225-V」 |
USB3.1 Gen.2ハブコントローラGenesys Logic「GL3590」 | USB3.2 Gen2x2リドライバDiodes「PI3EQX2004」 |
フロント(画像左)とリア(画像右)のUSB3.2 Gen.2×2 Type-Cポートに対応SSDを接続したところ。いずれもほぼ既定値通りの最高2,000MB/secに近い転送速度を発揮した |
Intel I225-Vによる有線LANの最高転送速度は理論値で2,500Mbps | Wi-Fi 6E対応の無線LANも最大転送速度は理論値で2,402Mbps |
「MSI Center」の「LAN Manager」を使えば、アプリケーションやゲームごとに帯域幅の優先度を設定できる |