エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1087
2021.12.20 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
メモリスロットはデュアルチャネル対応のDDR4x4本で、最大128GBまで増設が可能。またトレースルーティングの改善や異なるレイヤー間の信号経路を慎重にマッピングして、パス距離を短縮することで、クロストークを大幅に軽減できる「OptiMem II」設計により最高5,333MHzの高クロックメモリに対応する。さらにソケットの切り欠き部分にメタル補強を施した「SafeDIMM」を採用することで、耐久性を高めている。
メモリスロットはCPUソケット側からDIMM_A1/A2/B1/B2の並び。2枚のメモリで運用する場合はシルク印刷にある通りDIMM_A2/B2から使用する |
メモリクロックはDDR4-800MHz~DDR4-8400MHzまでの設定が用意されている |
ストレージインターフェイスはSATA3.0(6Gbps)x4に加え、PCI-Express4.0(x4)接続に対応するM.2×4を搭載。M.2スロットはいずれもツールレスで固定できる「M.2 Q-Latch」仕様で、上段と下段にはサーマルスロットリングを解消するためアルミニウム製の「M.2ヒートシンク」を標準装備する。
M.2スロットは上段x1、中段x1、下段x2の計4基。いずれもPCI-Express4.0(x4)接続に対応する |
上段の「M.2_1」はCPU接続で、フォームファクタはM.2 2242/2260/2280/22110に対応 |
中段の「M.2_2」と下段左の「M.2_3」はいずれもチップセット接続。なお後者はM.2 22110にも対応する | 下段右の「M.2_4」もチップセット接続 |
上段と下段のM.2スロットにはアルミニウムヒートシンクを搭載。なお下段の2スロット分は一体成型だ |
SATA3.0(6Gbps)は水平ポートx2、垂直ポートx2の計4ポート。ハイエンドモデルと比べると2ポート少ないが、M.2スロットが充実しているため、困ることはないだろう |
拡張スロットは従来の2倍の帯域を誇るPCI-Express5.0(x16)x1に加え、PCI-Express3.0(x4/x16形状)x1、PCI-Express3.0(x4)x1、PCI-Express3.0(x1)x2の計5本と豊富に用意されている。最近ではマルチグラフィックスを利用する機会もほとんどなくなったため、拡張スロットが不足することはないだろう。
ちなみにPCI-Express5.0(x16)スロットは重量級のグラフィックスカードを搭載した場合でも、安全に運用することができる「SafeSlot」仕様。ただし、ROGシリーズで追加されたグラフィックスカードの着脱機構である「PCIe Slot Q-Release」の採用は見送られている。非常に便利な機構だけに、次世代モデルでは「TUF GAMING」シリーズにも採用してもらいたいものだ。
最近のマザーボードとしては豊富な計5本の拡張スロットを搭載。オンボード機能もメインストリームモデルながら充実しているため、拡張スロットが不足することはないだろう |
PCI-Express5.0(x16)スロットは周囲をメタルシールドで補強した「SafeSlot」 |
最上段のPCI-Express5.0(x16)以外は、いずれもPCI-Express3.0接続になる |