エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1088
2021.12.23 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
「Silent-Master NEO Z690/D4」のマザーボードラインナップは、(型番が「D4」であることから分かるように)すべてIntel Z690チップ搭載のDDR4対応モデルで占められている。その中から、評価機にはASUSの「TUF GAMING Z690-PLUS WIFI D4」が選択されていた。
ミドルレンジのコストパフォーマンスモデルといった立ち位置のモデルだが、電源回路は14+1フェーズ構成のDrMOSパワーステージを採用。合金チョークと長寿命コンデンサを組み合わせた高耐久仕様になっている。
最大5,333MHz動作のDDR4メモリスロット×4を実装。ストレージはPCI-Express4.0対応のM.2スロットを4基も備え、その内3スロットには専用ヒートシンクを標準装備している。拡張スロットは最新のPCI-Express5.0に対応、シールドが施された「ASUS SafeSlot」が重量級グラフィックスカードを支える仕様だ。
そのほか、インターフェイスも充実しており、ネットワークはIntelチップの2.5ギガビットLANとWi-Fi 6に対応。最大20GbpsのUSB3.2 Gen.2×2ポートを備え、オンボードヘッダによりThunderbolt 4を追加することもできる。使い勝手に幅があり、ストレージなどを将来的に増設したくなった場合でもニーズに応えてくれるだろう。
なお、カスタマイズメニューには標準構成のASUS「PRIME Z690-P D4」ほか、現時点で5モデルをラインナップ。使いやすさに定評のある、各メーカーの中堅どころがピックアップされている。
評価機に組み込まれていたのは、高品質メモリの代名詞と言えるセンチュリーマイクロ製のDDR4-3200MHz 32GB(16GB×2)。標準仕様にはメジャーチップ・8層基板のメモリが設定されているが、同容量の金額差はそれほど大きくないため、ここはセンチュリーマイクロ製をオススメしたい。なおメモリ容量は、メジャーチップ・8層基板メモリ選択時に最大128GB(32GB×4)構成を指定することが可能だ。
センチュリーマイクロ製メモリをデュアルチャネル構成で搭載。なお、同社製メモリを選んだ場合、容量は最大64GB(32GB×2)までだ |
標準構成のストレージは、Crucialの2.5インチSATA SSD「CT500MX500SSD1」が選択されている。しかしカスタマイズメニューでは、PCI-Express4.0やPCI-Express3.0対応のNVMe SSDが幅広くラインナップされており、アップグレードコストも(容量やモデル次第では)ごくわずか。ここはぜひ気に入ったNVMe SSDをチョイスし、超高速ストレージを手に入れよう。
選択できるマザーボードは全モデルM.2ヒートシンクを備えており、冷却面での不安もない。また、増設用のSSD/HDDも選択可能なため、データ用に大容量のSSD/HDDを追加してもいいだろう。
評価機にはシステムドライブとしてNVMe SSDが搭載されていた。専用ヒートシンクが標準装備され、熱対策は万全だ |