エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1088
2021.12.23 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
標準構成の電源ユニットは、80PLUS GOLD認証を取得した「V Gold v2」シリーズの650Wモデル「V650 GOLD V2」。ただし評価機には、よりハイグレードな80PLUS PLATINUM認証の860W電源Fractal Design「Ion+ 860P」が搭載されていた。
「Ion+ Platinum」シリーズの最大容量モデルで、その特徴はなんと言っても異次元の柔軟性を備えた「UltraFlexケーブル」だ。効率や電流容量を犠牲にすることなく導体の太さを抑え、圧倒的な柔らかさを獲得したモジュラーケーブル。内部構造も日本メーカー製の105℃コンデンサを100%採用した高耐久設計で、冷却機構にはセミファンレス仕様の「Dynamic Series 140mm」ファンが内蔵されている。
ボトムカバー(シュラウド)で仕切られたエリアに組み込まれた電源ユニット。カスタマイズメニューでは、Fractal Designの高品質電源「Ion+ Platinum」シリーズが選択できる |
BTOマシンはメーカーによる組み込み技術の妙も注目のポイントだ。「Silent-Master NEO Z690/D4」は完全に内部構造を封印する“見せないPC”だが、その配線は無駄がなく極めて整ったレイアウトで処理されている。
「Silencio S600」の右サイドパネルを開き、裏配線スペースをチェック。大きく2方向に束ねられた電源ケーブルと、フロントI/Oから延びるケーブルがうまく処理されている |
結束バンドの使用は最小限に留めており、そのおかげでスッキリ整った印象を受ける | 余ったSATAコネクタはシャドウベイ付近に留められており、ドライブを増設する際もスムーズに配線できそうだ |
マザーボードスペースから配線をチェック。裏面へキレイにケーブルが導かれているため、仮にPCケースが強化ガラス仕様でもまったく問題ない仕上がりだ |