エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1088
2021.12.23 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続いて「Silent-Master NEO Z690/D4」のもつ3Dパフォーマンスを「3DMark」を使って検証していく。まずはDirectX 12対応の「Time Spy」から。プリセットはWQHD解像度の「Time Spy」と4K解像度テスト「Time Spy Extreme」の両方を実行した。Core i9-12900K+GeForce RTX 3070の組み合わせは、どこまでスコアを押し上げてくれるだろうか。
「Time Spy」(無印テスト)はテスト中のフレームレートが90fpsに迫る好結果で、主要ゲームの快適指標を算出する「Estimated game performance」(Battlefield V/1440p Ultra)でも「125+FPS」をマークした。実際のゲームを想定すると、ベンチマーク級の重い負荷でもWQHD解像度であればかなり快適なプレイが可能なようだ。
4Kテストの「Time Spy Extreme」ではスコアも半分程度になり、ベンチマーク中のフレームレートは40fps前後。実際のゲームであれば、グラフィックス設定の見直しが必要になるレベルだ。ちなみにより負荷が増大して熱処理が難しくなっているためか、モニタリング画面でCPUクロックが乱高下していたのは多少気になった。
次も同じく「3DMark」から、Direct X11対応テストの「Fire Strike」を実行する。プリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類すべてを選択した。
フルHD環境の「Fire Strike」(無印テスト)は30,000ポイントに迫る総合スコアで、フレームレートも最大150fpsオーバー。一般的なゲーム以上の負荷がかかるベンチマークテストであっても、フルHD解像度では高リフレッシュレート液晶の性能を引き出せるほどのパフォーマンスが発揮できている。
そしてWQHD解像度の「Fire Strike Extreme」では、スコアが15,000ポイントでフレームレートは80fps前後と、「Time Spy」同様にWQHD環境でも良好なスコア傾向。その一方で4Kテストの「Fire Strike Ultra」では、フレームレートは30~40fps程度に留まっている。ヘビー級のタイトルを快適にプレイするなら、概ねWQHD解像度までということになりそうだ。
ここからは実際のゲームを想定したパフォーマンスを確かめるため、まずは「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」の公式ベンチマークテストを動作させ、スコアの傾向をみていこう。グラフィックス設定は“最高品質”を選択し、解像度はフルHD/WQHD/4Kの3パターンで計測を行った。
「暁月のフィナーレ」でベンチマーク指標が見直され、“非常に快適”の水準は15,000ポイントに変更されている。そこであらためてスコアを見ていくと、フルHDとWQHD解像度の両方で“非常に快適”をクリア。平均フレームレートもフルHDで180fpsオーバー、WQHDで140fpsと、高リフレッシュレート液晶の性能を十分に引き出せる高レベルな結果だ。
また、4K解像度も“とても快適”にギリギリ迫る好スコアであり、平均フレームレートは70fps以上。MMORPGであれば十分快適プレイの水準を満たしている。タイトル次第では4Kの高画質プレイも可能というわけだ。
次は可能な限り高いフレームレートを追求したいシューター系タイトルから、「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」をチョイス。APIはVulkan、総合品質は“最高”、解像度はフルHD/WQHD/4Kの3パターンに設定し、ゲーム内ベンチマークを使用して計測を行った。
さすが軽量なタイトルとあって、どの環境でも平均フレームレートはかなりの数値が出ている。WQHD以上では、360Hz駆動のような現行最高レベルのゲーミング液晶を組み合わせたとしても、その性能を十分に引き出すことが可能だ。4Kでも平均200fps以上のフレームレートをマークしており、ほとんどのプレイ環境で不満のないプレイが楽しめるだろう。