エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1089
2021.12.27 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
マザーボードやグラフィックスカードをはじめ、PCケースやオールインワン型水冷ユニット、電源ユニットなど着々とPCパーツのラインナップを拡充しているMSI。さらに今年7月にはPCI-Express4.0(x4)接続のSSD「SPATIUM M480」シリーズを、12月にはPCI-Express3.0(x4)接続のSSD「SPATIUM M390」シリーズを相次いで投入しており、今やCPUとメモリ以外はすべてMSIで固めたPCを構築できるようになった。
今年8月にはMSIの集大成とも言うべきPCパーツを組み合わせたデスクトップPC「MPG GAMING MAVERIK JP」も発売されている |
またPCの総合メーカーよろしく、液晶ディスプレイや、ヘッドセット、入力デバイスなど周辺機器が充実しているのも特徴。PC周りのデザインを統一できる他、イルミネーション機能である「Mystic Light」を使えば、すべてのデバイスで一体感のあるライティングを楽しめるようになるワケだ。
そんなMSIのPCパーツと、今年11月に発売が開始された最新CPUである第12世代Intel Coreプロセッサを使い、静音性を重視したPCを構築するのが今回の企画だ。x86系のCPUでは史上初となる「ハイブリッド・アーキテクチャ」の採用や、IPCの大幅な引き上げもあり、ライバルとなるRyzen 5000シリーズと同等以上のパフォーマンスを実現。特にシングルスレッド性能については従来モデルから飛躍的に向上しており、ゲームやオフィス系のアプリケーションでは大いにその力を発揮してくれる。
MSIパーツ一色で統一した静音PCを構築。なお使用したパーツについては次ページ以降で細かく解説をしていく |
一方で、長時間ブースト状態を維持できるよう電源制御機構が変更されたこともあり、「Adaptive Boost」機能が追加された先代と同様、Ryzen 5000シリーズに比べると冷却のハードルは高め。MSIの最新水冷ユニットや、静音PCケースを使い、パフォーマンスを犠牲にすることなく、どれだけノイズを抑えることができるのか。早速検証を進めていこう。