エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1091
2021.12.31 更新
文:撮影・松枝 清顕(解説)/ 検証セッション・池西 樹
続いてCore i9-12900Kでも動作をチェックしていこう。Maximum Turbo Powerが241Wに設定され、正直空冷にはやや荷が重いフラッグシップモデルだが、その性能をどこまで引き出すことができるのだろうか。Core i7-12700Kと全く同じテスト条件にて計測を行った。
16コア/24スレッドに対応するフラッグシップモデルCore i9-12900K。空冷クーラーには正直厳しい条件だが、どこまで性能を引き出すことができるのだろうか |
「OCCT 10.0.4」では、Package Powerが230W前後で頭打ちになることもあり、シングルファン・デュアルファン構成とも100℃まで上昇するシーンはそれほど多くない。ただし、「CINEBENCH R23」ではPackage Powerがほぼ定格通りの240W前後まで上昇し、CPUの温度もほぼ100℃に張り付いてしまう。後半はサーマルスロットリングによりPackage Powerが低下しており、さすがにCore i9-12900Kのブースト状態を完全に維持するのは難しいようだ。とは言え、「CINEBENCH R23」のマルチコアテストのスコアは25,500ptsをマークしており、360mmのオールインワン型水冷ユニットとの差は約6%とそれほど大きくなかった。
高負荷時のファン回転数についてはCore i7-12700Kのテストと同じく、いずれのテストでもほぼ最高値に張り付いた状態。ノイズに関しても同様で、風切り音はあるものの低音が中心で、不快な高周波ノイズはほとんど感じられなかった。