エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1091
2021.12.31 更新
文:撮影・松枝 清顕(解説)/ 検証セッション・池西 樹
続いて、Ryzen 9 5950Xと同じTDPは105Wに設定されているが、内蔵しているCCDが1基のため熱処理が難しいことで知られているRyzen 7 5800Xの結果を確認していこう。
TDPは変わらないもののCCDが1基のため熱が集中するRyzen 7 5800X。熱処理はRyzen 9 5950Xより難しくなる |
Package Powerが97W前後で推移する「OCCT 10.0.4」では、途中何度か温度が上がるものの平均温度は約65℃で冷却性能には全く問題ない。一方「CINEBENCH R23」ではPackage Powerが約140Wまで増加することもあり、Ryzen 5000シリーズが許容する最高値90℃まで上昇する。ただし動作クロックは4.45~4.50GHzでほぼ安定しており、ブースト機能によってCPUの持つ能力を十分引き出すことができている。なおRyzen 7 5800Xではシングルファンとデュアルファンによって温度やクロックにほとんど差が出なかった。
「CINEBENCH R23」実行時はファンがフルに回転するため、騒音はシングルファンが43.2dBA、デュアルファンでは45.2dBAを記録した。一方、「OCCT 10.0.4」ではいずれも1,200rpm前半に留まることからデュアルファンでも40dBAを超えることはなく、静音性を損なうことなくCPUを冷やすことができていた。