リアパネルデザイン

次に背面からSILENT BASE 802 Windowをチェックしてみたい。ベーシックなミドルタワーPCケースに比べ、凹凸の多い背面は、最上段右手に標準装備の140mm排気ファン、カットされた左側がマザーボードのバックパネル。中段は拡張スロットが水平に7本、垂直に2本を装備し、最下段の最も大きな開口部はボトムマウントの電源ユニットになる。特徴的なのは切り落とされた角部で、SILENT BASE 802 Windowの凝ったデザインの象徴。また上部の通気孔面積が広く、ゆったりとした天井の高さが想像できる。

ボトムパネルとABS樹脂製のスタンド

逆さまの状態から、ボトムパネルを観察してみよう。シャーシ底面は全面が通気孔仕様で、それをカバーする大判の防塵フィルタが装備されている。ABS樹脂製の枠は交換用フロントパネル（メッシュ仕様）同様にハニカム状で、強度が確保されている。

またパッケージからの開封後、真っ先に行う作業がABS樹脂製のスタンドの固定だ。完成形は”ハの字”で、重量級の本体を床面から浮かせた状態で設置できる。

この構築作業はSILENT BASE 801で体験済みのはずだが、どうにもスムーズに装着ができない。原因は非常に固いジョイント部の設計にあるのだが、緩ければ本体を安定した状態で支える事はできない。（多少力任せに）なんとか爪がロックした事を確かめ、悪戦苦闘の末に4箇所をシャーシ側に固定。設置状態を確認してみたところさすがに精度が高いだけあって、左右いずれかに傾くことなく装着ができた。

出荷時は左右のスタンドが未装着状態。このままで自立させるには少々心許ない

型通りくり抜かれた緩衝材に梱包されているABS樹脂製スタンド。設置面には幅約15mm、長さ約55mmのゴムが装着済み

ABS樹脂製スタンド側に爪があり、シャーシ側の穴にロックさせる仕組み。開口部にはほとんど隙間がなく、オマケにかなり固い

底面をフォローする防塵フィルタは前方に引き出しが可能。しっかりメンテナンス性が考慮されている