エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1099
2022.01.29 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
![]() |
基本構成のメニューでは、左サイドを強化ガラス仕様としたFractal Design「Torrent」の「White TG Clear Tint」が選択されている |
「arkhive GC-I9G38R」の外観を決定付けているPCケースには、Fractal Designの「Torrent」が採用されている。Y字型ベントと呼ばれる通気孔をフロント全面に備えた“オープンフロントグリル・デザイン”の高エアフロー仕様が特徴で、とことんまでハイエンド構成の冷却性能を追求したい向きには、うってつけの大型ケースだろう。
ちなみに製品の“顔”にあたる部分だけに、PCケースのカスタマイズ項目はすべて「Torrent」シリーズで占められている。標準では強化ガラスパネルを備えたホワイトカラーの「White TG Clear Tint」(型番:FD-C-TOR1A-03)が選択されているが、ブラックカラーの強化ガラス違い2種、ソリッドパネルモデルに変更することも可能だ。
![]() |
トップの両サイドをラウンド状にカットした優美なデザイン。フロントには特徴的なエアインテークを備えている |
![]() |
「arkhive GC-I9G38R」のフロントには、360mmラジエターとともに120mmファン×3が搭載されている |
また、Core i9-12900Kの冷却のためにオールインワン型水冷ユニットを搭載している「arkhive GC-I9G38R」では、「Torrent」の標準仕様から冷却構成がカスタマイズされている。フロントに360mmサイズのラジエターと120mmファン×3を備える一方で、PCケースに標準搭載されている180mmファン「Dynamic X2 GP-18 PWM」×2はボトムに移植。自慢の大口径ファンを有効活用することで、フロントとボトムから強力に吸気、豊かなエアフローをPCケース内に取り込むという設計だ。
なお、フロントとボトムにはダストフィルターを装備。引き出して容易にメンテナンスが可能で、運用を開始した後も冷却パフォーマンスを長く維持できるだろう。
![]() |
PCケース標準ではフロントに組み込まれる、180mm径の「Dynamic X2 GP-18 PWM」。2基ともボトムに移植され、全面が吸気口として機能するボトムからフレッシュエアを取り込む |
![]() |
![]() |
フロントカバーの内側に備える、取り外し可能なダストフィルター |
![]() |
![]() |
ボトムに備えるダストフィルターは、カバーを取り外した状態でフロント側から引き出せるようになっている |
![]() |
右サイドはソリッドパネル。リアには排気用に140mmファン「Dynamic X2 GP-14 PWM」を搭載、パネルのかなりのエリアがハニカム状の通気孔になっているのが分かる |
そのほか、「Torrent」は広大な内部領域をもつフルタワーPCケースのため、搭載能力は余裕たっぷり。グラフィックスカードは最長461mmまで組み込むことが可能で、重量級カードを支えるVGAサポートステイの「GPU Support Bracket」もケース側に標準装備。マザーボードのスロットに負担をかけることなく、ウルトラハイエンド級のグラフィックスカードを組み込むことができる。
また、ストレージ用のベイ(3.5インチ×2/2.5インチ×4)はそのままブランクになっているため、将来的にSSD/HDDを増設したくなった場合も安心だ。
![]() |
フロントトップには、USB3.0×2、USB Type-C×1、音声入出力のインターフェイスを備えている |