エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1100
2022.01.31 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部/撮影:pepe
MSI「Optix MPG321UR-QD」 実勢売価税込159,800円前後(2022年1月現在) 製品情報(MSI) |
今回の主役「Optix MPG321UR-QD」は、MSIが取り扱う数あるゲーミング液晶ディスプレイの中でもハイエンドに位置するモデルだ。フルHDに比べ4倍広い4K(3,840×2,160)解像度に対応した32型サイズで、液晶パネルは優れた画質と広い視野角を併せ持つIPSパネルを採用。さらにリフレッシュレート144Hzと応答速度1msの高速描画に対応、ディスプレイ同期は「NVIDIA G-SYNC Compatible」認証を取得している。
もうひとつ、大きなセールスポイントとして挙げられるのが、HDMI2.1ポートを搭載することでPlayStation 5(PS5)のネイティブ4K/120Hzをサポートする点だ。PS5ユーザーなら誰しもが憧れる4K/120Hzプレイ。24型や27型では対応モデルが増えつつあるが、30型以上となるとまだまだ珍しい存在。「Optix MPG321UR-QD」では、32型という大画面でPS5のポテンシャルをフルに引き出すことが可能になる。
ハイエンドモデルらしく「量子ドット技術」により美しい色を忠実に再現することができるのも特徴。Adobe RGBカバー率99%、デジタルシネマ規格のDCI-P3も97%をカバーするという広色域表示に対応。ピーク時の最大輝度は600cd/㎡と明るく、DisplayHDR 600のHDR規格もサポートしているなど、描画性能においても高いスペックを備えておりゲーム以外の用途でも活躍してくれる。
定番のアイケア機能としては、画面のチラつきを抑える「アンチフリッカー機能」やブルーライトの総量を大きく減らす「ブルーライトカット」に対応。周囲の明るさを検知し最適な明るさに調節する自動調光機能「Smart Brightness 2.0」や暗闇の視認性を向上させる「ナイトビジョン」といったゲームに役立つ機能も備えている。また、ディスプレイ前面にはアクティブノイズキャンセリング対応のマイクを内蔵。クリアな音声で会話する事ができる「Sound Tune」機能も搭載する。
最近のMSI製ディスプレイで採用例が増えている、USBデバイスをPCで共有できる「KVMスイッチ」を搭載するのもトピックのひとつ。キーボードやマウスといった入力デバイス、外付けストレージを配線の変更なく使い回すことができる便利な機能だが、「Optix MPG321UR-QD」では最大4台のPCまたはPS5などのゲーム機が共有できる。後半のテストセッションでも解説しているが、PS5でも普段使っているキーボード・マウスを使ったプレイが可能になるという優れモノだ。